第四章
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るかって思ったよ」
「御前の奥さん優しい筈だろ」
「それでもこうなったんだよ」
「普段大人しい人でもか」
「そうなるよな、けれどな」
「自分の子供が果たして本当に自分の子供か」
このことはとだ、吉沢も言う。
「男にとってはな」
「絶対に気になることだよな」
「けれど実際に確かめたらか」
「俺みたいになるからな」
昌也はそのすっかり形が変わって瞼を開くことすら辛いその顔で言った、確かめたいことは確かめたがだ。
「DNAの鑑定の費用よりもずっとな」
「そこが難しいな」
「見付からない様にしろよ、確かめたいなら」
「ああ、そうするよ」
吉沢はこう言って昌也に痛み止めの薬を差し出した、昌也は礼を述べてその薬を受け取った。そうして麻美子へのお詫びに何を買おうかと考えるのだった。
妻の怒り 完
2014・5・25
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