第一章
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最高のファン
どのスポーツチームのファンが最も素晴らしいのか。
このことは野球でも語られる、しかし。
その答えはそれぞれだ、だがここでこんなことを言う者がいた。
「阪神ファンは最高や！」
「オマリー？」
「阪神にいた」
野球ファン達はすぐにわかった、この言葉が誰が言ったものかと。
「ヤクルトにもおったけど」
「今でも阪神の関係者だからな」
「それでか」
「ああしたことを言うのか？」
「わて阪神におりました」
実際にだ、オマリーはこてこての関西弁で笑顔で言うのだった。
「そうしてファンの皆さんにいつも熱い声援受けてました」
「だからか」
「それで阪神ファンが最高っていうんだな」
「応援してもらってたから」
「それでか」
「そうですねん」
まさにその通りだとだ、オマリーは今も阪神のユニフォームを着ている。現役を引退してもその立場に戻ってきていて言うのだ。
「その応援がまた凄くて」
「確かに甲子園凄いな」
「応援が他のチームと違うな」
「他のスポーツでもあんなファンいないからな」
「多いし熱狂的でな」
「宗教に近いな」
それもかなり熱烈な信仰である。
「そうしたチームだからか」
「オマリーもそう言うんだな」
「応援が違うから」
「だからか」
「あの応援を受けたらもう離れられまへんで」
阪神タイガース、このチームからというのだ。
「ほんま阪神ファンは最高ですわ」
「まあそうかもな」
「阪神ファンは確かに凄いよ」
「だからか」
「阪神ファンが一番か？」
「最高のファンか？」
「いや、待てよ」
ここでだ、傾きかけた意見に待ったとかける声が出て来た。
「オマリーの意見だけじゃな」
「断定出来ないか」
「一人の意見だけじゃか」
「決めたら駄目か」
「他の人の意見も聞かないとな」
そうしてこそ、というのだ。
「阪神ファンが最高とはならないだろ」
「それもそうか」
「まあマナーの問題は今は置こうか」
阪神ファんのマナーについては今はあえて無視された、ここではその熱狂性とチームへの愛情を見て考えることにしたのだ。
「それ言ったら誰も人のこと言えないからな」
「王国民位でないとな」
とある声優さんのファン達だ、彼等の統制と崇拝は最早軍隊の域に達しているのでまた別格であるからだ。
「それは置いておいて」
「とにかく他の人の意見も聞くか」
「それを見て判断するか」
「阪神ファンが最高なのかな」
そういうことにした、それでだった。
人々は他の人達の意見も聞いた、すると。
あの最強の助っ人と言われたバースもだ、こう言っていた。
「阪神ファンイズナンバーワン、私と家族は貴方達への感謝を忘れない」
「バースも言
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