第三章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
りと告げてきた。
「あんたの今の流れだとね」
「どういうこと?」
「ちょっと考えればわかるわよ」
食器を拭き続けながら述べてきた。
「ちょっとね」
「!?どういうこと?」
「この前話したと思うけれど」
今度はこう言ってきた。
「ちゃんとね」
「この前話したって」
「答えはそこにあるわ」
しかし今は答えないのだった。だが意地悪ではなかった。
「そこにね。さて、と」
ここで食器を全て拭き終えた。
「終わったわ。後は」
「休憩ってこと?」
「紅茶がいい?それともコーヒー?」
「ココアある?」
彼が頼んだのはどちらでもなかった。第三の選択肢であった。
「ココア。それかホットミルクか」
「ココアならあるわよ」
返って来た答えは彼にとっていいものだった。
「それね」
「うん、御願い」
自分の膝に乗ってきたサワディーの相手をしながら応える。
「ココアでね」
「前は白湯ばかりだったのにね」
「こういうのも変わってきたのかな」
首を少し捻ってから述べた。
「やっぱり。飲むものも」
「そう思うわ。何かが変わったら全部変わっていくものよ」
母はそのココアを淹れながら彼に述べた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ