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雲は遠くて
52章 南野美菜、ドン・マイに、加入か?!
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岡。

「スゴイじゃん!あはは」と、将也。

「このMFCからは、クラッシュ・ビートやグレイス・ガールズでしょう、
メジャー・デヴューが続出なんだから、すごいことだよね。
このMFCも、世間じゃ、かなり有名になっているよ。ははは」と、拓海。

 4人は、(たが)いに目を合わせて、声を出してわらった。

 そんな4人の会話は、たちまち、周囲のメンバーにも伝わった。
みんなは、美菜のメジャー・デヴューの話題で盛りあがった

 美菜は、商学部、4年、シンガー・ソング・ライターになることが夢だった。
22歳の美菜は、2歳近く年下の岡とは、音楽や価値観なども、よく合う。

 そんな美菜の姉の、美穂(みほ)は、谷村将也と交際している。

 23歳の美穂は、会社勤めの社会人、谷村将也は、21歳の学生。

 1年ほど前に、岡昇が、美穂と将也とを引き合わせたのだった。
そうした経緯で、美穂と将也は仲良くなれたのだから、将也は岡に感謝している。

「それはそうと、ちょっと心配があるんだけど。美菜ちゃんが一緒にやる、
ドント・マインド(don`t mind)っていう、ロックバンドは、ちょっと前に、
モリカワ・ミュージックのメジャー・デヴューのオーディション(審査)に
落ちたんだよね。そのドン・マイのヴォーカルの水谷・・・・、
水谷友巳(みずたにともみ)っていったっけ、彼だけが、新たに結成した、
スタジオ・ミュージシャン出身のメンバーの、ドルチェというバンドで、
デヴューすることになったんだよね。おれが心配なのは、
その、オーディション(審査)に落ちたバンドのメンバーたちの、
ドン・マイで、美菜ちゃんが、これから一緒にやるのってが、
大丈夫なのかなっていうことなんだけど?」

 矢野拓海が、美菜に、ちょっと心配そうな顔をして、そういった。

(たく)ちゃん、ご心配、ありがとうございます。でもその点は、
大丈夫なんです。ドン・マイのみなさん、実力は、プロ級なんでよ。
誰に聴かせても、()ずかしくないものだったわ。
リズムも正確だし、技術的にもフィーリングも、すばらしかったんです。
それに、なによりも、音楽の好みとか、気が合う人たちだったから、
わたしには、ロックバンドとして最高のメンバーって感じだったんですよ!」

 美菜は、最高に幸せ!といった笑顔で、拓海にそう語った。

「はっはは。それはよかった。美菜ちゃん、きょうは格別に輝いて、
見えるよ。あっはっは!そうだよね、音楽をやるには、まずは、
気が合うことが、1番だものね!
そのほかの(こま)かいことは、まさに、ドン・マイだね。あっははは」

 そういって、矢野拓海はわらった。

(たく)さん、(しょう)さん。
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