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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
45 金銀〜I don't drop a little?girl in the first place.
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方が不味かっただけで。
…あれ?これって自分で退路を塞いでね?
ふと、彼女が肩に下げているバッグが気になった。確か試験管を投げていた気がするが。
「そのバッグは?」
「これ?これはキノコを擦り合わせたものが入ってるの!たまにだけど魔法が出るんだ!さっき炎が出たのは効果をためしてな……あ」
なんと、魔法の森放火容疑者はこの幼女だったのか。
危険だ、と俺は思った。このまま彼女が魔法の使い方とか心得を知らないまま手当たり次第実験すればまた森を燃やすかもしれない。確認はしてないがここにはアリスの家があるはず。もし家に火がつけば大変だ。
なるほど、被害者が釈放された犯罪者を信用できない気持ちがよくわかる。
これは逆に最低限でも教えておかなければならないと思う。それに魔法を教えると言わないと離してくれないだろうし、後味がわるい。懲りずにまた実験を続けるだろう。
こうなれば断る理由がない。むしろ嫌だと言っても無理やり教えてやらないとだめだ。
「わかった、わかったから。一旦退こうか…」
「え?やったぁ!!」
パッと手を離して俺から幼女が降りた。
「君、名前は?」
「魔理沙!霧雨魔理沙!」
「よろしくな魔理沙。俺の名前は…」
言うのは不味くないかと俺は思った。紅魔館は数十年、その姿を隠しておかなければならない。マッチポンプの為に。その館に住む俺が名前を言っていい…わけないか。
「ごめん。訳あって名前は言えない。師匠でいいよ」
「わかったよ師匠!早速修行つけて!」
と言っても人間の子供を魔法使いにする方法なんて…あるかもしれない。あるじゃないか。パチュリーの本に対する愛情に感謝だな。ああ、でも紅魔館に取りに行くときこの子を連れていく訳には行かないし…。そうだ!アリス!俺はアリスに話をしに行く途中だったじゃないか。調度いい。
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程なくしてアリスとアリスの家は見つかった。
「悪い、アリスちょっとこの子見ててくれないか?」
と言うが早くアリスに魔理沙を預けて急いで図書室に本を取りに行った。
「え?誰この子…。ま…、まままままさか!明希とパチュリーのこここ子ど……」
アリスが何か勘違いしていたけど、魔理沙が人間だと解れば誤解は解けるだろう。あぁでもパチュリーとの子供かぁ。………悪くないな。
そんなふうに妄想に耽っていると俺の結界で見えない紅魔館の前まで来た。のはいいが……。
「おぅ、ジーザス…」
今度は行き倒れの銀髪の幼女に出会ってしまった。
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