暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
45 金銀〜I don't drop a little?girl in the first place.
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良い質問ね、と紫さん。

「後回しにした異変についてもまとめて説明するわ。
異変、要は妖怪がストレス発散する理由を作る為よ。事件のようなものだと思って頂戴。けれどそれは解決されないと人間にとっては害。でも人間は普通では妖怪に勝てない」
「そこでスペルカードルールと巫女の出番か」
「そんな所よ」

紫さんは軽く首を傾けてウインクをした。

「でもね、それを実行するにはいくつか問題があるの」

一つ、このルールがまだマイナーなこと。
二つ、不備があるか検証が終わっていないこと。
三つ、巫女がまだ戦える状態じゃないこと。
四つ、フランの狂気と破壊がこのルールを揺るがす、ひいては幻想郷を揺るがしかねないこと。

「なるほど、その内三つは私達が解決出来るってことね。もっとも、フランのことは私達のせいだけど」

復活したレミリアが言った。

「そう、巫女が成長するには大体十年はかかるわ。他はゆっくりと一緒に調整していきたいところだけど……。
私って実は今とても眠いの」

……はい?
目をこすって急に眠たげな顔をし始めた紫さん。

「冬と言ったら冬眠の季節よねぇ…、こたつとミカンと敷き布団が恋しいわ…。それじゃあ細かいところは私の式の藍に任せるからあとはよろしくね?」

うわっ!ちょっと紫様!足下にスキマを開くのは止めてくださいぃぃ!と声がして紫さんと似た服装で、狐の尻尾が九本生えている女性が上から落ちてきた。
そのスキマに九尾の女性と入れ替わるように紫さんは何処かに消えた。

・ ・ ・。あれ?まさかの丸投げ?

「全く…紫様には困ったものです…。
皆さん、初めまして。私は八雲紫の式、八雲藍です。色々と我が主がご迷惑をおかけしました…」

深々と礼をする藍さん。その姿はどことなく哀愁が漂っていた。

「あ、…えっと、こちらこそお世話になったわ。レミリア・スカーレットよ」

紫さんの精神攻撃に再び固まっていた俺達の中でいち早く返事をした。

「紫様から説明があったかも知れませんが急ぐことはありません。マイナーな点はこのメンバーで自作自演をすれば直ぐに広まるでしょう。ルールの不備は土台がしっかりしている為殆ど時間はかからないでしょう。巫女についてはこちらで対処します。問題があるとすれば…」
「私に任せて」

ここでパチュリーが名乗り出た。

「あら、パチェ。何か良い案でも?」
「ある。レミィもフランが狂気を少しでもコントロールを出来た方がいいでしょ?」

パチュリーには秘策があるようだ。俺も手伝いをしよう。

「後ですね、予定にない魔法使いが一人、紫様が幻想入りさせたようですがその人について何か知りませんか?」

三度、呆れて固まった。まさかアリスも放置!?
そう
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