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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
45 金銀〜I don't drop a little?girl in the first place.
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「師匠〜ねぇいいでしょ〜!」
「あーもう俺を師匠って呼ばないでよ」

冬というのにここ一帯だけ葉が枯れていない森の中、俺は金髪の幼女にしがみ付かれていた。空には太陽が登っているため、日傘を手にしている俺はむやみに振りほどこうとすれば太陽光線で灰になってしまう。

「師匠!教えてください!魔法の使い方を!!どんな試練も克服します!」
「嫌だと言っても無理やり教えないからね!?」

どうしてこうなった。
















「「「「弾幕ごっこ?」」」」
「そう、人間と人外が共存するためには最低限のルールは必要。そのための弾幕ごっこよ」

妖怪同士の決闘は小さな幻想郷の崩壊の恐れがある。
だが、決闘の無い生活は妖怪の力を失ってしまう。?
そこで次の契約で決闘を許可したい。?

一つ、妖怪が異変を起こし易くする。?
一つ、人間が異変を解決し易くする。?
一つ、完全な実力主義を否定する。?
一つ、美しさと思念に勝る物は無し。

・決闘の美しさに名前と意味を持たせる。?
・開始前に命名決闘の回数を提示する。?
体力に任せて攻撃を繰り返してはいけない。?
・意味の無い攻撃はしてはいけない。?
意味がそのまま力となる。?
・命名決闘で敗れた場合は、余力があっても負けを認める。?
勝っても人間を殺さない。?
・決闘の命名を契約書と同じ形式で紙に記す。?
それにより上記規則は絶対となる。?
この紙をスペルカードと呼ぶ。?
具体的な決闘方法は後日、巫女と話し合う。

「…色々突っ込み処満載だけど、まず契約ところ。なに?異変、美しさと思念に勝るもの無しって」

レミリアはげんなりした口調で言った。

「異変については後で説明するわ。答えやすい美しさと思念についてだけど…………、趣味よ」

紫さんを除いた全員がずっこけた。紫さんの人差し指を立てて嬉々として説明する顔は新たなシンパを獲得しようともする不気味な笑顔でも見て取れる。

「だって美しさの欠片もない野蛮な決闘なんて見ていてマイナスしかないじゃない〜!血沸き肉踊る?暑苦しいわそんなの、冗談じゃないわ。私の幻想郷(りそう)には情熱・思想・理念・頭脳・気品・優雅さ・儚さ!そしてなによりもォォォオオオオッ!!美しさが必要なのよ!!!」
「やっぱり私は宗教勧誘にあっていたみたいね……」

幻想教という新興宗教に。

レミリアはナイトキャップの両端をつかみ、うー、と唸っていた。…朱に交われば紅くなる、かどうかはわからないけどレミリアには紫さんの奇行は変な影響があるみたいだ。
戦闘不能?なレミリアに代わって俺が質問した。

「まあ、その趣味も含めたら大体言いたいことは分かるけど…巫女ってなに?」


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