二十三話 死の光景(デスシーン)
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「しょーがない。人に当たってみよーぜ。」
「嗚呼。」
・・・・・・
・・・運が悪いことに、現在はモノレールが停止中らしい。
次駅で巨大な爆破テロがあって、復旧が遅れてるようだ。
テロというか、戦争か。
たくさんの人に当たった。
一応戦時中のため船は通ってない。
車も少なく、リッチハイクもまともに出来なそうだ。
あとの交通手段は次の次の駅まで徒歩のみ。
それしか無いようだ。
聞けば、ここから50kmのところにあるらしい。
なぜそんなに離れているかと聞けば、日本軍が置かれたからだと。
確かに日本軍の設置されているのだ。いつ爆撃があってもおかしくない。
広翔にはこの街は都会にしか見えなかった。広翔はいわゆる田舎人らしい。
でも仕方がないのか、5年間も軍の中で戦いしかしていなかったのだから。
仕方なく、広翔と智也は歩き始めた。
姉に会うために。
何時間歩くのだろうか。
・・・・・・
春の風はとても涼しいものだった。
少しして気がつくと、荒れ果てた地を歩いていた。地平線が見える。
周りを見ると、家々が崩壊して、地には草の一本も生えていなかった。
爆弾でやられたのだろうか。
そんな事を考えながら、歩いていた。
ずっと長い道のりを歩いていく。
4時間くらい歩いただろうか。
次の街が見えてきた。
すると、
「・・・」
街には炎が上がっているのがよく見える。
ほとんど倒壊していた。
ビルの窓からは火が出ていて、家は潰れている。
駅の復旧が遅れるところではない。
巨大テロがあったことは本当だったようだ。
「行ってみようぜ」
智也は静かにそう言った。
「ああ…」
休憩程度に寄って行こうと思っていた街も飛んだ間違いだった。
・・・・・・
「・・・うそだろ…!?」
智也の息が荒くなるほどの光景。
「・・・・」
そこら変には何体もの死体が落ちていた…
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