第六十九話 Faith
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
激戦から3日後。
零空間のあった場所は調査用レプリロイドとライフセーバーが働いていた。
任務はゼロの捜索と保護。
組織のため、エックスのために彼らは必死にゼロを捜索していた。
瓦礫は半分撤去され、後半分に望みを託した。
ゼロが生きている可能性は皆無に近い。
半身を失った状態で稼動出来るレプリロイドなどまずいない。
それに既に3日も経ってしまっている。
非常時用エネルギーが稼動していても尽きてしまっている時間だった。
彼は死んだのか?
アイリスは戦場の跡を見つめ、エイリアはエックスとルインを遠くで見つめていた。
シグナスの傍らにはダグラスとルナがいて、3人もエックスとルインを見守っている。
ダグラス「エックス達は…よく無事だったな…。無傷で帰ってきた。あれだけの戦いの中で…。あいつらの身体はどうなっているのか、さっぱり分からない。」
凄腕メカニックはある意味呆れていた。
現在の科学力で解明出来ない不可解なレプリロイド。
それは4人。
エックスとルイン、ルナと…そしてもう1人。
ダグラス「けどゼロは…」
それ以上口にすることは出来なかった。
言葉にしたらもう2度と帰ってこないような気がして…。
シグナス「エイリア、ゼロの反応は?」
シグナスがエイリアに尋ねる。
エイリア「データ反応はなし…でもね、彼は生きてるわ…きっとね…」
シグナス「珍しいな。データがないのにそんな適当なことを言うなんて」
今までにないことであった。
エイリア「そうね…でも、信じてるの。ゼロは生きてるって…だってルインとエックスとアイリスが信じているんですもの…彼らが信じるなら…」
ルナ「だな…ゼロは必ず帰ってくるさ。」
ルナも確信したように言う。
「シグナス総監」
1人のライフセーバーがシグナスに声をかける。
シグナス「ゼロがいたのか!?」
「いいえ、ですが…これを見つけました」
ライフセーバーが差し出したのはゼロが愛用していたビームサーベル・Zセイバー。
今は出力されておらず剣の柄のみになっている、
エイリア「エックス!!ルイン!!アイリス!!」
エイリアは3人を呼び、それを渡す。
エックス「ゼロのセイバー…」
彼が手放したことの無いものであった。
ということは…。
エイリア「エックス…ルイン…」
エイリアは思わず口元を覆った。
エックス「違う。」
ルイン「ゼロは生きている」
エイリア「え…?」
エックス「その証拠に、セイバーが光を失っていないだろう?」
エイリア「光…?」
何事か分からず聞き返した。
答える彼の顔は何故か明るく、希望に満ちていた。
ルナ「確かにな。武器には使い
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ