第六十八話 Sigma Virus Maze-Cyber Maze Core-
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動で内部機関が深刻なダメージを負っていたために動けない。
シグマ「フハハハ…人が傷つくのは耐えられないだろう?お前達に与えられる苦しみは耐えられても…親友を傷つけられたら苦しいだろう?お前達の最も大事な親友を貰うぞ…共に地獄に堕ちる!!さらばだエックス、ルイン!!」
エックス「止めろおおおおっっっ!!」
爆発の轟音が木霊する。
光源の大半が破壊され、薄暗い闇の中にゼロが横たわっている。
上半身のみ形を残して。
瞳は閉ざされていた。
半身を失い、意識のないゼロ。
閉ざされた瞳はもう2度と開かないのではとエックスとルインにそう思わせた…。
ルイン「ゼロ!!」
エックス「しっかりするんだゼロ!!まだ死んではいけない!!聞こえるかゼロ!!?」
悲痛な叫びが響く中、微かに機械が稼動する音がした。
「シ、シネェーー…」
ルイン「っ!!」
それに気づいたルインは咄嗟にエックスに体当たりした。
エックス「ルイン!!?」
体当たりを受けたエックスがルインを見遣ると彼女はゾンビと化したシグマに動力炉を貫かれ、ゼロに覆いかぶさる格好で勢いよく倒れた。
ゼロはルインが倒れたことによるショックで目を覚まし、目を見開いた。
ゼロ「ル…ルイン…」
エックスがビームの放たれた方向を見遣り、バスターをシグマに向けた。
エックス「シグマーーーッ!!!!」
怒りに満ちた最後のフルチャージショットの一撃はシグマを完全に破壊した。
同時に空間が揺れ始めた。
エックス「シグマと一緒にこの空間も崩れるのか…?」
ゼロ「エックス…聞こえ…るか?さ、最後まで…あ、甘さが出たな…」
エックス「ゼロ…俺にもっと力があれば…ルインもこんなことに…」
優しさ。
それはエックスの強さでもあり弱さでもある。
ルインを1度失い、次に再会した時には甘さが大分抜けていたが、それでも最後まで優しさを失わなかった。
エックス「ゼロ…早くここを脱出しなければ…」
ゼロ「いや…俺はここで消えないと駄目みたいだ……俺がいる限り…血塗られた歴史は繰り返される……」
意識を失った時、かつての記憶を見た。
自分の創造主。
自分のこと。
そして自身の体内にある悪魔の種の存在を…。
エックス「そんな…何を言ってるんだゼロ!!?」
ゼロ「エックス…ルインを連れて早く脱出するんだ…そして生き延びろ……」
エックス「ゼロ、君も一緒に…」
ゼロ「もう、いいんだ…エックス。後は…頼んだ…」
次の瞬間、空間が崩れ、瓦礫がエックス達に
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