暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜朱の戦士〜
第六十八話 Sigma Virus Maze-Cyber Maze Core-
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撃をものともしない防御力だ。

シグマ「ゼ、ゼロぉ…」

本来のゼロの力を絶え間なくまともに受け続けた瀕死のシグマが呻く。

ゼロ「一刀両断!!幻夢…」

ゼロが最後の一撃を繰り出そうとした瞬間、不意に攻撃が止まった。

ルイン「え…?」

鼓動が高鳴り、ゼロの身体がくの字に折れ曲がった。

ゼロ「(な、何が起こった…?)」

身体から力が抜け、目の前が真っ暗になった。

ゼロ「(意識が…こんな時に…)」

次の瞬間、ゼロは力無く倒れ伏した。

エックス「ゼロ…ゼローーーッ!!」

エックスは痺れる身体で絶叫した。
まだ動ける身体ではないのに関わらず必死に震える腕を伸ばした。

シグマ「ははは…愚かなものだ!!ウィルスに身を任せて覚醒すればよかったものを!!己の限界も顧みずに力を解放した。もう目を覚ますことはないだろう!!」

エックス「何!!?」

ルイン「嘘…ゼロが死ぬ…?」

シグマ「フハハハ…ゼロは死んだ!!次はお前達だエックス、ルイン!!」

シグマがエックスとルインに向けて電撃を放とうとするが…。

エックス「うおおおおお!!!!」

凄まじいエネルギーを身に纏いながら立ち上がる。
そのエネルギーは先程のゼロに匹敵するほど。
エックス最大の秘技、レイジングエクスチャージを発動したのだ。

シグマ「エックス…貴様…!!?」

エックス「ゼロは死なせない…お前を倒して…一緒に帰るんだ!!」

アルティメットアーマーのバーニアを展開し、エックスは全エネルギーを身に纏いながら突進する。

エックス「ノヴァストラーーーイクッ!!!!」

シグマ「ぐわああああああ!!!!!!」

レイジングエクスチャージで強化され、更に全エネルギーを込めたノヴァストライクの閃光に包まれ、絶叫するシグマ。
光の果てに現れたのは激しく破壊されたシグマの身体だった。
ルインは痺れる身体を叱咤し、落下するエックスの下敷きになることでエックスが床に激突するのを回避した。
アルティメットアーマーは先程のレイジングエクスチャージとノヴァストライクの反動に耐え切れず原形を留めないほど大破していた。
シグマは拳の片方を失い、顔は金属が所々剥き出しになり、苦悶の表情を浮かべていた。

シグマ「ぐっ…くそ…1人では…1人では死なんぞ!!ゼ、ゼロと…ゼロを道連れにしてやる!!」

ゼロを掴もうとボロボロの片手を動かした。

ルイン「止めて!!これ以上ゼロに手を出さないで!!」

両腕を失った彼女に戦闘能力はない。

エックス「止めろ…もうゼロには…」

エックスも負担が凄まじいアルティメットアーマーを装着した状態でのレイジングエクスチャージとノヴァストライクの反
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