第六十八話 Sigma Virus Maze-Cyber Maze Core-
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(この感覚は…)」
“ゼロ…”
同時に老人の声が耳に響き、自分に語りかける声は優しげだった。
例えそれが自身を破滅に導くとしても。
“忘れたのか?…何をすべきか?”
ゼロ「(俺のするべきこと…)」
“…お前ならやれる…”
ゼロ「(俺は…)」
“目を覚ますのじゃ…”
ゼロ「俺は…!!」
再びゼロが立ち上がった。
ルイン「ゼ…ロ…?」
エックスとルインは朦朧とした意識の中、ゼロの異変を感じた。
強い闘気…。
だが禍々しさはない。
純粋に力のみが高まり、闘気がオーラとなってゼロを取り巻いていた。
目を覚ました自分達の知らないゼロ。
初めて見るゼロ。
シグマ「ゼロ…遂に覚醒したか!!そうだ、それでいい!!私は知っているぞ、お前が何のために造られたのか!!何をすべきか!!私とお前の目的は1つとなった!!さあ、一緒に…」
ゼロ「何を言っているシグマ。俺のすべきことはただ1つ…。エックス達を守ることだ!!そのためにお前を倒す!!」
シグマ「な、何だと!!?」
ゼロ「全てをゼロにするために与えられた“本当”の俺のイレギュラーとしての力…こいつらのためにならその力を使ってやってもいい。」
エックス「ゼロ…」
ルイン「………」
最初は頼りなかったのに今では自分と肩を並べられるくらい強くなった親友のエックス。
一度失い、そして自分達の元に帰って来てくれたゼロにとって大事な目の離せない妹のような後輩のルイン。
この2人がイレギュラーである本来の自分に負けない心をくれた。
何よりも大事で譲れない物。
ゼロ「そしてこいつらの帰りを待っている…懐かしい未来のためになら俺は…その未来に俺がいなくても構わない…だから、例え創造主がどんな目的で俺を造ったとしても、俺はこいつらを守る!!行け、真月輪!!」
バスターショットから2つの光輪が放たれ、シグマの頑強なボディを削る。
ゼロ「電刃零!!」
続いて放たれるセイバーの衝撃波。
シグマのボディに裂傷を刻む。
シグマも反撃するが、ゼロはそれをものともせず、真滅閃光を繰り出す。
イレギュラーとしての本来の全ての力を解放したゼロの力は凄まじかった。
ゼロ「喰らえ!!」
ゼロが放ったのは真月輪ではなくフルチャージショット。
ただし、ただのフルチャージショットではない。
フルチャージショットがシグマに迫るのと同時に分裂を繰り返し、単発から弾膜へとその規模を変える。
分裂したにも関わらず1発1発の威力が全く衰えてはいない。
それだけではなく再び電刃零が繰り出された。
バスターとセイバーの威力は通常時とは比較にならないくらいに飛躍的に上がり、覚醒によりボディ強度も上がったのかシグマの攻
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