第六十八話 Sigma Virus Maze-Cyber Maze Core-
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死んでいった同胞達の顔が脳裏を過ぎった。
気高く誇り高かった彼らがこの男のせいで死んだのだから…。
シグマ「唯一予想外だったのはルインがウィルスを取り込んでゼロ同様にパワーアップしたことだ」
ゼロ「何だと…?」
シグマの言葉にゼロはルインの方を見遣る。
シグマ「ルイン、お前は一体何者なのだ?あの時のお前のエネルギー反応はゼロに近い…いや、ゼロそのものだった。あの老人も不思議がっていた…」
ルイン「………」
エックス「ルインはもうあんな風にはならない!!戯れ言を言うのは止めろシグマ!!」
黙り込むルインに代わってエックスが叫んだ。
シグマもルインにあまり興味がゼロほどないためか、再びゼロを見遣る。
シグマ「ゼロ、もう1度聞く。真の姿を、真のパワーを手に入れたくはないか?」
シグマはそう言ってゼロに手を差し延べた。
悪魔の手を。
よもやゼロがシグマの手を取ることはあるまいが、ゼロウィルスや先程のゼロの反応がエックスやルインに疑念を抱かせた。
ルイン「(ゼロ…惑わされないで…君は君なんだよ…?)」
ゼロ「…俺は俺だ。今の俺に…イレギュラーハンターとしての俺に何の偽りもない」
エックス「ゼロ…」
親友の言葉にエックスとルインは笑みを浮かべるとそれぞれが武器を構えた。
エックス「ルイン、ゼロ。この戦いを終わらせる!!」
ルイン「うん!!」
ゼロ「今度こそシグマを倒す!!」
シグマ「愚かな…」
シグマは嘲笑うとマントを脱ぎ捨てた。
現れたのは白と黒を基調とした精巧なボディ。
今までな防御力と攻撃力を追求した物とは違い、機動性を重視した細身のボディ。
ただどんなに姿が変わっても邪悪な気配だけは絶対に変わらない。
シグマ「喰らえ!!ヘルスパーク!!」
青い光弾を放つ。
上下する軌道を描いてやって来た。
エックスは咄嗟にガイアアーマーを身に纏い、ゼロとルインの前に出ると、防御フィールドを展開し、両腕を交差させ防御する。
ゼロとルインはダブルジャンプとエアダッシュを駆使して回避した。
シグマが次に行った攻撃は体当たりだ。
ルイン「喰らうもんか!!三日月斬!!」
単純な軌道。
そのようなもの簡単に回避出来る。
ルインはシグマの体当たりをかわすと回転斬りで背中に傷をつける。
ゼロ「電刃!!」
怯んだシグマにゼロは間髪入れずに電撃を纏った斬撃を繰り出す。
エックス「この程度で済むと思うな!!ガイアチャージショット!!」
零距離で放たれたガイアチャージショットを受けてシグマが吹き飛んだ。
ゼロ「やるぞエックス!!ルイン!!」
エックス「ああ」
ルイン「うん!!エネルギー、フルチャー
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