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dark of exorcist 〜穢れた聖職者〜
第23話「アイリス・アリシアペア 喧嘩の終わり」
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! あとアンタうるさいわ!!」
「あぁ〜クソ!! おいガキ! お前手出しすんな! 俺とコイツの喧嘩に水を差すんじゃねぇ!」
苛立ったラボラスがアリシアに殴りかかる。
「(アイリスちゃんに元気をもらったなぁ………)」
ラボラスの拳を冷静に回避し、カウンターの右フックを浴びせる。
続けて左正拳突きを顔面に食らわせた。
「ッ!?」
よろけたラボラスの胸ぐらを掴み、右手で思い切りぶん殴る。
そして再び胸ぐらを掴み、今度は頭突きを食らわせた。
「グォッ……! いきなり強えな……!?」
頭突きを食らった直後にラボラスが見たのは、アリシアの両足。
一瞬呆けたラボラスの顔面に、その両足が凄まじい勢いでぶつかってきた。
「ぐっ……!!」
蹴り飛ばされ、廃工場の壁に激突した。壁は派手に吹き飛び、ラボラスは土煙の中に消えた。
「……喧嘩でドロップキックなんて初めて使ったわ」
土煙を眺めて、アリシアは大きく息を吐き出し、肩を回して背を向ける。
「はぁ……終わったわ〜アイリスちゃん」
「アリシアさん! 血だらけだよ! ほら、じっとしてて」
アイリスはハンカチを取り出し、アリシアの顔の血を優しく拭き始めた。
「アリシアさん、痛くない? 大丈夫……うわぁ!?」
顔を拭いてもらっていたアリシアが、いきなりアイリスに抱きつく。
強い力で抱き締め、しつこいほど頬擦りする。
「はぁ〜ようやくこうしてアイリスちゃんに抱きつくことができたわ〜♪」
「ちょっ……アリシアさん…嬉しいけど血を拭かなきゃ………痛い痛い……」
アリシアは上位悪魔を殴り倒した力でアイリスを抱き締めているのだ。
抱き締められているアイリスは、アリシアの馬鹿力を受けているものの、どこか嬉しそうだ。
「さて、帰ろう? アイリスちゃん♪」
「うん。ごめんなさいアリシアさん………力になれなくて……」
「いいのいいの! アイリスちゃんが元気ならそれで十分!!」
アリシアはアイリスの頭を優しく撫でながら、廃工場を後にする。
―――アイリス・アリシアが去ってから5分後
「俺に無様と言っておきながら、なんだそのザマは?」
廃工場の瓦礫に向かって毒づく灰髪の男。
瓦礫の上には、ニット帽を被る青年。
「いやいや、純粋な喧嘩じゃ楽しかったぜ?」
「ふざけるな!! この世界から屑を2匹駆除できたというのに貴様は!!」
「あのさぁ………お前は“悪魔の誇り”とかを大事にしてんのはよく分かるけどよぉ………」
「…………俺は楽しめればそれでいいタイ
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