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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十話 それぞれの練習へ
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私がさそったの!」
大慌てで二人は弁解を始める。此処でちゃんと弁解しておかないと、割と本気で不味い。(主にシャンテのあれやこれやが)
しかしそんな二人にも双子は非常に冷静である。

「まったく、陛下はお優しい」
「ですがそれとこれとは話が別です」
オットーとディードはリレーするように言った。双子だけにこの二人、割と息はぴったりなのだ。

「陛下はイクス様のお見舞いにいらっしゃったのでしょう?その前に怪我でもされたらどうなさいます?」
「は、はいぃ……」
オットーの言葉にヴィヴィオが申し訳なさそうに言うと……

「練習や手合わせをするな。とは言いませんが、時と場所を選んでいただかないと困ります」
「ディードッ!!言論と行動がかみ合ってないぃぃ!!」
言いながらディードがシャンテの両手両足を一本のロープにくくりつけてエビぞりの体制で木につるす。時と場所とは一体何だったのか。

「さ、参りましょう、陛下」
「あ、う、うんっ!ごめんシャンテ!また今度ね!」
「はーい、イクスによろしくね〜」
結局のところ、オットーに急かされ、ヴィヴィオはシャンテとディードをそのままにして、その場を立ち去るのだった。

────

さて、同じ頃、アインハルトとノーヴェ、チンクがアインハルトのデバイスを受け取りに言った八神家ではと言うと……

「さて、そんな訳で〜、覇王の愛機が完成したんで、お披露目兼受渡し会と言う事で」
「「わーっ!」」
家主である八神はやてと、同家のリインフォース・ツヴァイと、アギトが、楽しげにそんな事を言っていた。

八神はやては、なのはとフェイト、二人の十年来の親友で仲良し三人組の最後の一人であり、起動六課の部隊長でもあった人物だ。流暢な京都弁で話し、親しい相手には物腰は柔らかであるものの、敵対、あるいは駆け引きの相手には厳しい一面もあり、一部にはたぬき、等と呼ばれてもいたりする。
現在は、時空管理局海上司令を務めており、単純な地位で言うなら、三人の中でも一番の出世頭である。

ちなみに、後ろにいる銀色の髪を持つ少女、リィンフォース・ツヴァイとアギトは、この世界の中でも珍しい、特定の魔導師と融合してその魔導師の能力を飛躍的に上昇させる、「ユニゾンデバイス」と呼ばれる存在である。
現在の技術では人工的に生産する事は不可能である為、殆どの人間は文献でその言葉を見たり耳にする事はあっても、大概実際にその姿を見る事が無い方が多い類の非常に貴重なタイプのデバイスである。

さて、そんな超絶三人が作ったデバイスは、リィンがユニットベースを。颯はAIシステムの仕上げと調整、アギトは外装、と言った感じに、其々が役割分担して作り上げたらしい。まさしく頭からつま先まで、真性古代(エンシェントベルカ)式。同術式のデバ
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