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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十話 それぞれの練習へ
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る。

ヴンッ!と空気を切り裂き振り切られたブレードトンファーをしかし、ヴィヴィオは“一切後ろを見ずに”頭を下げて交わした。

『……あれ?』
『あっ……!』
お互いの驚きの声が、内心で木霊する。
と言うかシャンテ、軌道が完全に首狙いだったようだが……1.不意打ちで、2.嘘をいいつつ背後に回り、3.首狙いで刃物を振りきる……

……暗殺者だろうか?

「あ……危なーい!!凄いシャンテ!ほんとに見えなかった!」
言いながら慌てて距離を取るヴィヴィオに対して、シャンテはやや厳しい表情をする。

『初見のあれを避けちゃったよこの子は……』
避けさせる気は無かったようだ……やや疑いが濃くなった。

「ごめん、デバイス、セットして良い?」
「え?あぁごめん。どーぞどーぞ」
クリスを持って言ったヴィヴィオに、シャンテは笑顔で返した。
と言うか考えてみれば先程ヴィヴィオは防具すら付けてはいなかった筈なのである。BJも無い相手に、不意打ち、背後、首狙い、刃物……やはり暗殺者のやり口に見えてしまう。
まぁ、とはいっても不意打ちは彼女の十八番のようなものなので仕方なくはあるし、デバイスも非殺傷設定で固定である為問題は無いのだが。

「セイクリッドハート・コンタクトモード・セットアップ!」
「?」
ヴィヴィオの言葉と共に、クリスがヴィヴィオの胸へ吸い込まれるように姿を消す。そんな光景を見ながら、シャンテは首を傾げた。
と言うのも、セットアップしたにも関わらず、ヴィヴィオの姿形には全く変化が無く、いつもの初等科制服姿のままだったからだ。

「?え?それで良いの?何も変わってないように見えるんだけど」
「見えない所が変わってるから平気だよ〜」
言いながらヴィヴィオも構えをとる、そう言われてしまえばそれ以上何も言いようは無い。戸惑った様子だったシャンテもやがて落ち着きヴィヴィオを見据えると……

「それじゃ、遠慮なく……ッ!」
一気に間合いまで踏み込む……かと思いきや右へ左へ高速で移動。ヴィヴィオの視界を攪乱し……

「……アクセル……」
一気にヴィヴィオの死角に回り、そのままブレードを振りおろ……

「スマッシュ!!」
「っ!?」
すと同時に、即座に振り向いたヴィヴィオの拳に、ブレードが受け止められた。
互いの力が拮抗すると同時に、即座に後方に二人は下がる。

『見えないだろうに撃ってきた……と言うか、刃面素手で殴るかねこの子は!』
『すごいすごい!どうやって移動してるのか、ホントに見えない!』
シャンテもヴィヴィオも、お互いの力に純粋に驚いていた。ヴィヴィオは刃物と素手で思いっきりやり会うつもりらしいし、シャンテの移動はヴィヴィオには実際視覚できていない。だが……ヴィヴィオには同時に思う事が有
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