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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十話 それぞれの練習へ
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が有るにしろ無いにしろ、こう言っていた。即ち、『お前らじゃオレがいる所まで上がって来るのは無理だ』と。

「ほれ、書けたぞ?こんなんでいいか?」
「あ!ありがとうございます」
そんなこんなを言っている内に、ハリーのサインが書き終わったらしい。サイン一つ書くにしてはやけに時間がかかったものだ。そう思いながら、二人が生徒手帳を除き込むと、其処にハリーのサインが小さく書かれ、次いでとばかりに可愛らしい犬と猫のキャラクターの絵が……ってかこれサインがついでに見えるのだが……
町中で突然トップファイターに出会い、サインをもらい、闘気を当てられ戦慄した二人は、その日最期の彼女への印象として、揃って心からこう思った。

『『番長……絵、かわいすぎます……』』

────

「シャンテー!久しぶりー!」
「あ、陛下だ!いらっしゃーい」
一方その頃、聖王教会に到着したヴィヴィオを出迎えたのは、橙がかったブロンドに、アメジスト色の瞳。
見習いシスターである、シスターシャンテだ。少々適当で、粗雑な所が有り、本当にシスター?と良く言われる少女である。教会騎士ででもあるシスターたちのリーダー、シスターシャッハにもよく叱られるやんちゃガールだが、根はやさしく元気の良い少女だ。

「聞いたよー!シャンテもIMでるんだって?」
「うん!でるよー!」
ヴィヴィオの問いに、シャンテは楽しげに答えた。ちなみに本当の所を言うと、勝手に出場申請をしてシャッハに大目玉を喰らったのだが、其処は言わない約束である。

「そう言えば、シャンテとも随分練習して無いよね?久々に一本やろうか?」
「んー?」
IMに出るのだから当然だが、シスターシャンテも勿論、魔導戦技をたしなんでいる。其れも管理局のランク付けでも上位に位置する魔導師である、シスターシャッハの弟子であり、武器も同じ、ブレードトンファー使いだ。

「んー、でもライバル相手に技見せのサービス……いや、あ、いいや、うん、やろう陛下」
「?」
「そだそだ。出しても平気な技が有ったよ。出しても“見えない”私の得意技ッ♪」
そう言いながら、シャンテは自らのデバイスであるブレードトンファーを出現させる。構えを取りながら、シャンテは言った。

「そーだねぇ……じゃあ此処は一つ、陛下の右側から攻めちゃおうかなっ?」
「右側?ほんとかな〜」
シャンテが構えを取った事で、ヴィヴィオもまた、シャンテと向き合い構える。元来シャンテは割とずるっこい所があるので、こういう発言を素直に信用してはいけない。現に……

「ほんとほんと〜シスターシャンテは素直な良い子!嘘なんて……」
此処まで言った次の瞬間、シャンテはヴィヴィオの“背後”に現れ、にんまりと笑った。

『たまにしか付かないよっ♪』
これが既に嘘であ
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