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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十話 それぞれの練習へ
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も上位に位置する選手。所謂、上位選手(トップファイター)と呼ばれる類の選手なのである。
ハリー・トライベッカの驚くべき所は、その成長速度とセンスにある。初出場は12の時、現在彼女は15なので、IMへの参加履歴は3回なのだが、通常の選手が初出場では選考からのノービスクラス、次にスーパーノービスを二回くらい経由して、エリートクラスに進み、何度か経験を積んで五回ぐらいでようやく都市本戦に進むのに対して、彼女の場合は去年エリートクラスシード無しから出場して、行き成りエリートクラスのシード枠選手を次々ブッ倒したどころかそのまま一気に都市本戦まで進み、あろうことか21人中5位まで跳ね上がったのである。
しかも戦技のスタイルは全て我流、つまり固定した師匠はいないので、彼女は自らのセンスと努力、そして根性でその場所まで登りつめたことになる。
そんな経歴の持ち主なので、彼女はIM初参加や、まだ参加し始めて日の浅い選手たちにとってはあこがれの的でもあるのだ。

「番長!IMの試合映像見ました!カッコ良かったです!!」
「あ、あの、サインもらえませんか!?」
「あ……お、おお……」
詰めかけるように言うリオとコロナに、ハリーが照れたように顔を朱くして軽く頭を掻くと、他の女子メンバーが彼女に寄る。

「やっぱりすげーぜリーダー!」
「チビッ子にも人気の有名人だ!!」
どうやら彼女は三人の「リーダー」なる存在らしい。何のリーダーなのかよく分からないが。

「べ、別に大したことねーけどな。おい!ペン貸してくれペン!」
「はーいっ」
ハリーがそう言うと、サングラスの女子が慣れた様子でカバンからペンを取り出し、ハリーに手渡す。リオとコロナの学生手帳にサインを書きながら、彼女は聞いた。

「しっかし何だお前ら、チビッ子の癖に魔法戦競技が好きなのか?」
「はい!!今年は私達も出場するんです!」
ハリーの言葉に、勢いよくリオが返す。するとハリー以外の女子達が一斉に目を剥いた。

「って、IMに?マジか!?」
「はい!」
コロナが答えると、三人は驚いたように言った。

「っは〜、ウチのリーダーも、初出場は中等科一年の時だぜ?」
「近頃のチビッ子はすげーなぁ」
彼女達の言う事も、もっともだろう。
ヴィヴィオやアインハルトの例を見て分かるように、魔法と言う万能の力は基本的に筋力や体格によるレンジの差と言った物を殆ど無いも同じものとしてしまうため、人によっては年上の相手だろうと何だろうと、十分に戦う事が出来るようになる。が、それでも、彼女達の年齢……つまり、出場最低年齢でIMに出る少女達は少ない。

「同い年の子が、もう一人でますよ〜」
其れは経験で有ったり、まだしっかりとした考えを持てない内に定められた規則の中は言え暴力を扱う世界へ入って
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