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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十話 それぞれの練習へ
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がセーラー服を基準としたものなのかも今一謎である。と言うのも元来セーラー服と言うのは我々の世界で言う旧海軍の水兵服である、セーラー服を元として生まれた物であり、諸王戦乱期以降、平穏な時代が続いていた筈のこの世界では発祥の元となるべきセーラー服自体が存在しない筈で……いや、そう言えばコロナのBJにも、襟元にセーラー服に近い要素があったように思う。と言う事は実はこの世界ではセーラー服はこの世界ではメジャーなのだろうか?だとしたら形の上では戦乱期以降も軍隊は存在したと言う事か……?

……失礼、話がかなり盛大に逸れた。

「あ……ご、ごめんなさいっ」
「ごめんなさい!」
何にしても、こういう状況下で先ずすべきは、素直に謝る事だ。下手に状況をこじらせて喧嘩のようになってしまうのは望ましくは無い。
と言う打算はどちらかと言えばリオやコロナにとっては薄いのだろうが……何れにせよ二人は、素直に謝った。すると……

「ばっかおめー、気を付けろよ」
黒紫色の髪の女子が呆れたように想像以上に軽い声で言った。其れも、コロナがぶつかった金髪の女子に向けてだ。言われた彼女も後ろ手に頭を書きながら、やや申し訳なさそうに言う。

「おぉ、ちょっとぼーっとしてたわ」
茶髪のサングラスはというと、

「大丈夫?ぶつかったとこ痛くしてねーか?」
「ふぁ?」
コロナの心配までする優しいお姉さんっぷりである。前の地の文を撤回したくなってきた。やはり人は見かけで判断してはいけないと言う事だろう。コロナやリオもまた、余りのギャップに戸惑ったようにぺこぺこ頭を下げる。

「平気です!こちらこそ、すみません!」
「ごめんなさい」
なんとも奇妙な邂逅と言う奴だが、いずれにしても不注意は此方にも非があるのだ、そんな事を思っている彼女達に対して、本当の奇妙な邂逅は此処からだった。

「おーい、なにしてんだー?おまえら」
彼女達三人の後ろから、更に声がした。見ると其処に、赤毛をポニーテールにして垂らし、三人と同様の改造制服(ただし、此方はスカート丈がかなり短いが)を身に付けた上級生が立っていて、首を傾げながら此方を見ていた。と、不意に、それまで縮こまり気味に居たコロナとリオが大きな声を上げた。

「「あ、あなたは!!」」
と言うのも、彼女達にはその上級生に見覚えがあったのだ。それも……公開されている動画で。

「去年のIM、上位シードを軒並み倒して都市本戦五位まで上り詰めた無流派(ノンスタイル)近接射砲撃型(インファイトシューター)!!」
「付いたあだ名が《砲撃番長(バスターヘッド)》!ハリー・トライべッカ選手!!」
ありがたい事に、説明する手間がおおいにはぶけた。そう、詰まる所彼女は、彼女達憧れのIMにおける都市本戦出場経験のある……其れもその中で
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