ターン12 泥水と永久電力
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聞こえがいいが、要するにアレなクスリでも決めたみたいな状態になっていた。その様子に心を痛めながらも、なんとか自分の言葉を届かせようと別方向からのアプローチにかかる。
「それに、エクトプラズマーだってお前らしくないぞ。俺の知っているお前はモンスター射出どころか、死に出しや自爆特攻ですら嫌っていたじゃないか。モンスターのことを、カードのことをまるで1枚1枚人格があるかのように取り扱ってデュエルしていたじゃないか!」
当たらずとも遠からず、である。実際に彼のカードには精霊が宿っているので人格があるというのもあながち間違いではない。そのため、ただでさえその手の戦法は取りたがらなかった彼は精霊が見えるようになって以降見向きもしていなかったのだが。
「なーに、勝つためさ。簡単だよ?シーラカンスで肉の壁を作って攻撃を防ぎつつエクトプラズマーの弾を補充する。我ながら合理的な戦法だと思うけどね、あっという間に4000程度のライフなら消し去れるし、シーラカンスで殴ればこっちのライフが先に消える心配も基本しなくて済むし」
「お前………本当に清明なのか?」
「やだね、三沢。僕は僕さ、遊野清明さ。カードを伏せて、エンドフェイズにエクトプラズマーの効果発動。モンスター1体をリリースすることでその元々の攻撃力の半分の数値だけダメージを与える!殺れ、軍隊ピラニア!」
リアルなタッチで描かれたピラニアが苦しみ悶えながらその場に崩れ落ち、体から引きずり出された魂が三沢めがけて突っ込んでいく。
三沢 LP2700→2400
「くっ………」
「どう?痛い?でもね、僕がお前たちのせいで感じた痛みはこんなものじゃない。倒れるまではとことん付き合ってもらうからね」
三沢 LP2400 手札:4
モンスター:なし
魔法・罠:1(伏せ)
清明 LP2500 手札:2
モンスター:超古深海王シーラカンス(攻)
竜宮の白タウナギ(守)
シャクトパス(守)
オイスターマイスター(守)
魔法・罠:1(伏せ)
「俺のターン、ドロー!」
シーラカンスの効果で常に魚族が現れること、そして清明のデッキがビートダウンからバーン軸に変わったことを考えるとおそらくこの先の展開でシーラカンス以外のモンスターが攻撃してくる可能性は低い、つまり次元幽閉が通る確率はほぼないだろう。そう考え、せっかく伏せた次元幽閉のことはすっぱりと諦める。
「電池メン−単四型を召喚。このカードが召喚に成功した時、手札か墓地の単四型を特殊召喚できる。先ほど墓地に送った単四型を特殊召喚だ」
電池メン−単四型 攻0
電池メン−単四型 守0
「そして俺の場に電池メンのモンスターが2体以上存在するとき、この
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