第三十三話
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開率は、95%まで完了しております!不動准将率いる第四師団が、陽動を開始後5分後に展開率100%になり、照射可能になります」
部下が報告をする。今現在予定通り作戦が進んでいる。後は、照射するタイミング次第だ。
「デラーズ閣下。不動准将の艦隊が攻撃を開始しました!」
「分かった。各員不動准将が予定通り陽動作戦を開始した。ソーラ・システム照射可能になり次第照射し、月のハイヴを攻略する!」
「は!」×多数
部下達が返事をする。モニターに視線を移すと、月が映しだされていた。
(よもや、月とはな。ワシもつくずく縁が有のを)
曾ては、月にコロニーを落とそうとして連邦艦隊を誘き寄せる罠にした月を、今度は取り戻す戦いになるとは思いもしなかった。感慨に耽っていると、オペレーターが声をあげる。
「デラーズ閣下!ソーラ・システム準備完了致しました!何時でも射てます!」
「よし!ソーラ・システム照射!目標は月だ!」
「了解!ソーラ・システム照射まで、5、4、3、2、1、0、照射」
ミラーパネルに光が反射する。全てのパネルが光り、月を焼き払いだす。 月の半分が焼かれ、地表及び地上付近に居たBETAを焼き払って行く。
「おお!凄い!」
「BETAを焼き払っている!」
我がメビウスの使用するソーラ・システムの太陽光を反射して、相手を溶かす際の温度は通常のソーラ・システムの温度とは、余りにも違う。
通常のソーラ・システムは、岩すら溶かすが我々が使用しているソーラ・システムは、摂氏4000度迄上昇するため、月の表面は無論BETAすら、容易に溶かせるのだ。月を焼き払った光が消えてゆく。照射可能時間を過ぎたのだ。月の地表にあったモニュメントは全て無くなり、跡形もなく消滅していた。熱によって溶けた地表が有るだけだった。
「ソーラ・システム照射終了しました!次の発射可能時間までは、1時間かかります」
「分かった。MSを発進させろ!」
部下に指示をだす。カタパルトから次々とMSが発進して行く。いくらモニュメントが無くなったとは言え、BETA事態が全滅した訳ではない。即座に反応炉を破壊して制圧する必要がある。
「BETAが地表面に出現!!軍団規模で出現してきます」
溶けた地表にBETAが地下から再び姿を表した。地表を再び埋め尽くす勢いだ。ここに来て、ソーラ・システムの弱点が露呈した。ソーラ・システム照射する場合、第2派照射に時間がかかりすぎるのだ。ソーラ・システム事態非常に強力な兵器な反面、速射ができないのがネックだ。使い捨て兵器の意味合いが強い。
(やはり、使い捨て兵器か。まあ、第1派照射で大分数を減らしただろうからよいか)
「MS隊、戦闘機隊、発進準備完了しました!」
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