マクロスF
0722話
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らの返事を聞き、そのままVFのカタパルトと思しき両肩から伸びている場所からマクロスの中へと入っていく。
この10年近くに間に、大分植物に侵食されているのだろう。マクロスの内部も至る所に蔦が絡まっており、床も歩きにくくなっている。俺達はVFで来たからまだいいものの、もし生身で来ていれば恐らく進むのにかなり手間取っただろう。
「ね、アクセル。あれって研究所か何かじゃない?」
マクロスの市街地の中、大通りと思しき場所をガウォークのままゆっくりと進んでいると、やがてドーム状の建築物が見えてくる。
確かにこうして見ると何らかの研究所にしか見えないな。
「さすがに中にまでVFでは進めないから、俺は降りていくが……お前はどうする?」
「何よ、聞くまでもないでしょ」
「……だよな」
EX-ギア程に高性能ではないといっても、シェリルの来ているパワードスーツもそれなりの性能を持っているのだから、そう言っても無理は無い。
一応ある程度の操縦が出来る以上、出来れば機体を守って貰いたかったのだけど。
まぁ、機体に関してはEX-ギア側からある程度の遠隔操作も出来るんだし、無理を言う必要は無いか。
「なら行くぞ。……ただし、俺の言う事にはきちんと従うようにな」
「分かってるわよ。素人のあたしがプロのアクセルの足を引っ張るような真似はしないから安心して」
「足を引っ張る云々を心配するのなら、ここにいてくれるのは一番いいんだが」
「それは嫌」
きっぱりと断るシェリルだった。
まぁ、半ば予想出来ていたんだけどな。
「しょうがない。じゃあ、俺から離れるなよ」
「分かったわ」
そう言い、VF-25Sのコックピットから念の為に備え付けられている銃を取り出してから降りて、研究所の中へと入っていく。
その研究所の中も、さすがに10年近くそのままだった影響もあるのだろう。埃を被り、苔の類が至る場所で繁殖し、あるいは蔦によって覆われている。
これが、もし普通の研究所のようにロックされていれば、埃はともかく蔦の類は繁殖しなかったのだろうが……恐らくこのマクロスがバジュラの攻撃を受けた時、研究者達はロックの事を考えているような余裕は無かったんだろう。
もっとも、もしロックされていれば俺達が研究所の中に入る時にレーザー機銃辺りで強引に破壊しなければならなかったのだから、文句を言う筋合いではないんだが。
「さて、まずはコンピュータからのデータを引き出してみるか。シェリルは周辺を警戒しててくれ」
「了解」
シェリルからの短い返事を聞き、EX-ギアからコネクトを伸ばして研究所のコンピュータと接続する。マクロスの規格としては特に変更もなかったらしく、普通に接続する事が出来た。出来たんだが……
「データ
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