第三十話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
長。その綺麗な顔立ちもあって、見惚れてしまいそうになる。
「ツゥ!」
いきなり俺の体に痛みがはしる。隣を見るとシーマ中佐が笑顔で俺を見ていた。よく見ると、足を踏まれていた。
「?どうした?」
「いえ!何でもありません。しかし、ハマーン事務総長が言うほど、派手に動いてはいませんよ?」
精々、死者を減らすようにしたくらいだ。
ハアと、ハマーン事務総長がため息をついた。
「全く気づいていないのか?先の帝国本土防衛戦では、京都陥落までの間に民間人の死者が0名なんだぞ。普通、民間人がいる場合の撤退戦及び防衛戦は、非常に難しいものだ。民間人を守りながら戦う場合、実行できる作戦等が大幅に制限されるんだぞ?!そんな状況下で戦闘をしつつ民間人の脱出を同時に行い、尚且つ死者を出さない様に戦うのは、不可能なんだぞ!なのに貴様は、それをいとも簡単に成し遂げたのだぞ。それに、横浜ハイブ建設の際に生身でBETAを倒していたではないか。それだけやっておいて、派手に暴れていないと言うのか?」
ハマーン事務総長の言う通り、普通に考えてみたら出来ないだろうな。まあ、MSの性能と戦術機の性能は天と地の差があるからな。それに、民間人を死なせない様にしたのは、日本帝国の国力を低下させない為なんだけどな。まあ、軍事物質工場の集中していた東海から関西地方が壊滅したのは、帝国政府からしたら痛いだろうが、メビウスの傘下企業の4社が東関東から東北にかけて、大工業地帯を作ったからその分のカバーはしてあるし、青函トンネルを帝国政府に許可を貰って現在掘っているから、直に北海道に往き来が出来るようになる。そうすれば、青函連絡船は不要になる。より、人と物の流通が良くなるからな。
「まあ、派手かどうかは良いとして、帝国に力が残るのは良いことです。それより、例の作戦プランは読んで頂けましたか?」
ハマーン事務総長が、真剣な表情に変わる。
「ああ、読んだぞ。しかし、本当に行うのか?」
「はい。各国が横浜ハイブに注目が集中していますから、今なら出来ると判断しました」
ハマーン事務総長が、右側に置かれていた書類を手に取った。書類を目に通すと、ふぅとため息をして俺を見た。
「まさか、チェンバロ作戦を月に対して行うのか。そして、作戦決行日が1999年1月3日か」
「ええ。かつての連邦軍の作戦名を借りて、一年戦争の開戦日に作戦を敢行します」
まさに、皮肉だな。ジオン独立戦争の開戦日に合わせて、連邦の作戦名で作戦を開始するのだからな。まあ、この世界に連邦もジオンもないからな。ただ、分かりやすくするためにした作戦名だからな。
「戦力は大丈夫なのか?」
「はい。全部調べた結果、ザクU改が24000機。リック・ドムが8000機。リック・ドム
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ