第二十八話
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
でいた。
「クソ!民間人の避難はまだ終わらねえのか!!」
中年の部下が悪態をつく。正直俺も悪態をつきたいが、隊長である以上規律を守らなければいけない立場なので出来ないがな。
「隊長。そろそろヤバイですよ。逃げる民間人の為に防衛陣地を築くのは良かったんですが、そろそろ弾薬が持ちません」
「後どのくらい有る?」
「突撃銃の弾薬が一人二個分と、機関銃の弾薬が一個。手榴弾が一人三個だけです」
部下から伝えられる情報に頭を痛める。我々が逃げる最中に必要な弾薬のデッドラインまできていた。つまり、これ以上此処を防衛することは、不可能に近いのだ。だが、今だ民間人が逃げる為に此処を通っている。我々が退けば、此処を通って逃げている民間人の命が更に危険になる。しかし、部下の命も大事だ。せめて、援軍さえ来てくれればよいのだか。
「隊長。どうやら、お客さんのお出ましですよ!」
顔を上げて、前方を見ると、兵士級は勿論闘士(ウォリアー)級の団体が此方に向かって来る。
「クソ!佐藤!民間人に走って逃げるように伝えろ!」
「はい!分かりました!」
部下の一人が、後ろを通って逃げている民間人に、走って逃げるように指示する。
「皆構えな!お客さん達に銃弾をプレゼントしな!」
「了解(です)」×多数
全員が銃を構えて、射てる準備を完了したその時だった。
「「石破、天、驚、拳ェェェェン!!」」
何やら、聞こえたと思ったら光の塊が飛んできて、BETAに当たったかと思ったら、BETAが消滅していた。
「大丈夫か?」
何時の間にか、武道家らしき男と軍服を着た男が居た。
帝国軍兵士sideout
悠斗side
師匠と共に逃げてくる民間人と、反対側に向かって進む。空中を走っているが、誰も気に止めなない。ひたすら逃げるだけで精一杯の様だ。
「クッ!酷い有り様ですね」
「そうじゃの。悲惨な状態じゃな」
泣き叫ぶ子供。我が子を抱いて逃げる母親。我先にと人を倒して逃げる男。彼方此方に人に踏まれて死んだ死体や、崩れたビルの壁に押し潰された人の血の跡。所処で火の手が上がっている。まさに、戦場と言った所だ。
「悠斗よ、居たぞ!彼処だ!」
師匠の指を指した方を見ると、大量のBETAが此方に向かって来ていた。その前方に銃を構えた人達が居た。
彼等が先程、鈴木二等兵が言っていた部隊だろ。 しかし、彼等だけではあれだけのBETAを殺すことはできないだろう。
「悠斗よ構えよ!石破天驚拳を放つぞ!!」
「はい!分かりました師匠!」
丁度彼等が守っている陣地の真ん中に静かに降りる。誰も気づいていない様だ。俺と師匠は構えた。
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ