第二十八話
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くした曹長が、質問してくる。周りの部下たちも呆気に取られているようだ。
「メビウス所属、不動悠斗准将だ」
「ふ、不動准将!!け、敬礼!!」
慌てて曹長達が敬礼してくる。
「敬礼は必要ない。それより、状況はどうなっている?」
「は、はい!!現在BETAが進行してきたことで、街は大混乱に陥っています。各所でBETAに対して戦闘を行っておりますが、一向に好転する気配がありません。我々歩兵部隊は、民間人の救出作戦に来ていますがBETAがすぐそこ迄迫って来ているせいで、逃げ遅れた民間人を救出出来ない状況です」
「他に近隣で、救助活動に従事している部隊はあるか?」
俺の質問に曹長は、首を横に振った。つまり、他の部隊とは連絡が取れない様だ。
「待ってください!三キロ先に、まだ部隊が居ます!」
若い兵士が声を上げ、此方に近付いてくる。
「鈴木二等兵!何処の部隊が居ると言うのだ?」
「歩兵第136小隊の連中がまだ、戦闘しています!今ほど、通信が入りました!民間人がまだ沢山いるので、援軍が欲しいとのことです!」
鈴木二等兵の背中を見ると、通信機を背負っていた。成る程、確かに通信兵が言うなら間違いない。
「クソ!白陵基地のHQとは、連絡が取れないと言うのに」
地面に落ちていた、空き缶を蹴る曹長。カランカランと空き缶が転がって行った。
「師匠聞きましたか?」
「うむ。聞いたぞ」
「ならば、助けに行きましょう!」
「うむ。行くぞ悠斗よ!」
「曹長。我々が援軍に向かうと、伝えておいてくれ!」
「え?何を言って「じゃあ行ってくる」ちょっと、待ってください?!」
俺と師匠は、風の如く土埃を上げながら、駆け出して援軍に向かった。その際、後ろで曹長が何か叫んでいたが特に気にしなかった。
悠斗sideout
帝国軍兵士side
ダンダンダンダンダンダンダンダ
自分が持っている、アサルトライフル(突撃銃)から、大量の銃弾が発射される。兵士級のBETAから大量の血が吹き出し絶命する。
「軍曹!これ以上は持ちません!撤退の判断を!」
「馬鹿野郎!まだ、民間人が残って居るんだぞ!俺達帝国軍人が退けるか!」
既にあちこちからBETAが出てきている。正直此処を防衛するより、後退して戦力を建て直したいが、民間人がまだ残っているため後退出来ずにいた。
「ギャアァァァァァァ!」
叫び声が聞こえた。聞こえた方を見ると兵士級のBETAが民間人を食っていた。
「クソ!射て、射て!」
部下達が一斉に銃を射つ。銃弾が兵士級をミンチに変える。先程、食われていた民間人は、体が半分食われて血まみれになりながら死ん
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