暁 〜小説投稿サイト〜
機神呼嵐デモンベイン
第二部『The OMEN 〜魔神降臨!大導師、マスターテリオン登場だゾ!〜』
第5話「人生とは理不尽の連続なのかもしれない」
[7/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
で。んじゃおやすみ」
「その言い方は何かムカつくが・・・まぁよい、おやすみ」
 そう会話を交わしオラ達は眠りに着いた・・・。


Side Out


 此処は祭壇にして玉座。ブラックロッジの大導師、マスターテリオンの御前である。
 野原神之介・・・もといデモンベインに敗れたドクターウェストは、任務の失敗を報告する為にこの場へと足を運んでいた。彼は跪き、事の一部始終を包み隠さず報告する。マスターテリオンを相手に隠し事は無謀の極みといえるからだ。極度の緊張に苛まれ、その顔色は真っ青だった。彼の額から汗が流れ、頬を伝い、雫となって大理石の床へと落ちる。
「つまり、アル・アジフの回収に失敗した挙句、敵に敗北しおめおめと逃げ帰ったというわけか」
 玉座の隣に立っている長身の黒人、アウグストゥスはドクターウェストの報告に不満ありげな表情で続ける。
「全く持って情けない。大天才の名が泣きますな」
「そ・・・それはあくまで不意を突かれたからであって!もう少し万全の体勢であったのなら我輩に敗北はなかったのである!!!」
 ウェストの反論にアウグストゥスはふん。と鼻を鳴らし見下した態度で返した。
「ほう?ドクターご自慢の破壊ロボは正体不明のロボットに手も足も出なかったという事ですな。もう大天才から大天才(笑)に変えたほうが良いのでは?」
「だ、黙って聞いておればいい気になりおって!このアナゴストゥス!!!」
「アナゴストゥスではないッ!アウグストゥスだ!!!二度と間違えるな、このクレイジー科学者!!!」
「何をッ!!!」
 顔が紅蓮のごとき赤へと変わったウェストの一言を皮ぎりに両者の間に、一触即発の空気が流れる。
「・・・止めよ、二人とも」
 叫んだ訳でもないのに声が響く。ビクっと肩を震わせ、その方へと目を向ける二人。その視線の先には何故かPSPでゲームをしているマスターテリオンが。ゲームをしている最中でも首筋に鎌を突きつけられたような感覚に2人は冷や汗を流す。
「今、良い所なのだ。大声で怒鳴られては気が散る」
「あ、あの・・・大導師。先ほどのドクターの報告聞いてました?」
「ああ、聞いてたぞ。・・・富○監督が新たなるガン○ムの物語を描くという話をな」
((ンな話してねェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!いつそんな話したよ!!?))
 マスターテリオンのボケに二人は息ピッタリに胸中でツッコミを入れる。何故って?声に出したら、殺されるかもしれないからさ。
「ウェストよ、余は貴公を咎めるつもりはない。そのロボットがどのような理論で造られているかは知らぬが、貴公の破壊ロボとは違う理論に基づいたものなのだろう。いわば勝手が違うのだ、遅れをとるのも無理らしからぬことであろう」
「お、お言葉ですが大導師!今回の敗北は破壊ロボが遅れ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ