大覇星祭序章
Trick71_その反応、本当に知らなかったのぉ?
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ぉ。まぁ、私に説得力がないのはぁ自覚しているけどねぇ」
人の悪い笑みを浮かべながら食蜂は信乃の隣に進み、同じように手摺に背を預けた。
「まぁ・・予想以上に綺麗ねぇ鳳凰さまぁ。
でもぉちょっと〜不機嫌すぎない? お姉さん悲しいなぁ〜」
「言っておきますけど、私の方が年上だって分かってます?」
「もう、冗談力が足りないんだかラ☆」
信乃の不機嫌そうに返しても、食蜂の態度は変わらず陽気なままだった。
「本当の目的はなんですか?
無いなら純粋に鳳凰を見て楽しんでいる邪魔はしないでほしいです」
「もうぅ、早すぎる男は嫌われるゾ☆」
口ではそう返したが、信乃があまり待ってくれない事を感じて、食蜂は自分の鞄を探って一枚の紙を取りだした。
「知っていると思うけどぉ、この新しい競技について聞きに来たのよねぇ」
「競技?」
取りだした紙を受け取り、目を通す。
「!? おいおい・・・どういう事だコレ?」
「え? その反応、本当に知らなかったのぉ?」
先程は焦燥力がないと言われた信乃は、心の底から驚いた。
「・・・・何も知らなかったのぉ?」
「つーちゃん、位置外 水からは何も報告はありません。
こんな大掛かりな競技なら、一か月前から決まっているはず。
それを位置外が把握していない? そんな訳ない」
「ちょっとぉ・・・。だめねぇ、完全に自問自答状態になっちゃっているわぁ。
私が聞きたかった事は今度にした方がよさそうねぇ」
「すまないが・・・そうして下さい。
この紙、貰っていいですか?」
「いいわよぉ、どうせコピーだし。それじゃぁまたネ☆」
「・・・・」
食蜂が立ち去った後も、信乃は紙を見続けていた。
『今年の大覇星祭の競技の一つとして、モーター付きローラーブレードである“GT”を
採用した新競技を行う』
つづく
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