暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
大覇星祭序章
Trick71_その反応、本当に知らなかったのぉ?
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強がっていても信乃はまだ15歳の少年。無意識に家族には弱かったりもするのだ。

「・・・こんな所で騒がれても困るし、信乃にーちゃんも私の部屋に来るでしょ?」

「一応は招待を受けた身ですし、お言葉に甘えるとしますか。

 あと、信乃にーちゃん言うな。部屋に隠しているゲコ太を表に出すぞコラ」

「ちょ!? なんで信乃にーちゃんが知っているのよ!?」

「いや、琴ちゃんの性格と白井さんの言質から間違いなくあると予想だけど、
 その様子だったら当たりみたいだな」

「はいはい、兄弟漫才はそこまでにして行きましょうか!」

「おわぁ!?」「きゃ!?」

右腕に信乃を、左腕に美琴の肩を抱いて、美鈴と3人は仲良く笑って歩いていった。

その後ろから顔を真っ赤にしながらも着いてゆく美雪。

血の繋がりは無くとも、その姿は間違いなく『家族』であった。


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時間が経過し、現在は夕方。

「ここからすごいものが見れるの、信乃?」

「ええ。非才ながら全力を出して修理しましたからね。
 それなり以上の仕上がりにはなっていると思います」

「確かにそれなり以上だったわ」

と、寮の屋上へ続く階段を昇りながら美鈴、信乃、美琴の3人は話をしていた。


昼過ぎに美鈴が寮を訪れて、無事に案内を終えた。
(ただし美琴が何度も美鈴と信乃にからかわれた事は、無事と言えるかは微妙だが)

案内が丁度終わった頃、外は夕陽で染まり始めいた。
その風景を見た信乃は、ふと思い出して美鈴に話を振ってみた。

「寮の屋上からすごいものが見れますけど、行ってみませんか?」

との信乃の誘いを聞き入れて屋上へと昇っていた。


「到着! 私一番乗り!」

屋上への扉が近くなった途端、美琴は走りだして扉を勢い良く開けて外に出た。

「美琴ちゃん、そういうところはまだ子供ね」

「琴ちゃんらしいと言えば、らしいですが。
 あのゲコ太指人形の数には驚きました」

「そうよね。あと下着にも・・・・我が娘ながら将来が心配だわ」

「心配し過ぎだと思うよ、2人とも♪ 琴ちゃんは琴ちゃんなんだから♪」

「ちょっ!? 確かに扉を開けた時は子供っぽかったけど!!
 だからって部屋での事を蒸し返さないでよ!! それと雪姉ちゃんフォローになってない!」

と、こんな風に美琴を2時間近くもからかい続けていたのだ。

「そ、それより! 信乃にーちゃん!!

 ここから見えるやつ、すごいよね!?」

誤魔化すように美琴は屋上から、とある報告を指差す。

「もうそろそろ時間ですね」

「私も数日だけど修理を手伝った人
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