大覇星祭序章
Trick71_その反応、本当に知らなかったのぉ?
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拒否されたけど!
今は偽造した外国国籍なんでしょ! それなら私の養子になってもいいじゃない!」
「マ、ママ! 声が大きい! 偽造とか危ないワードを叫ばないで!」
「そうですよ、美鈴さん」
「一応、廊下だからうるさくすると迷惑になっちゃうよ♪」
「ご、ごめんね美琴ちゃん、信乃、雪ちゃん。ついさっきまでの怒りが・・・信乃?」
「どうもさっきぶりです」
声の方に視線を向けると、いつも通りの西折信乃が立って手を振っていた。
そしてその隣には美雪もいた。
元々、美琴は≪寮参観≫にも信乃と美雪を呼んでいた。だが、美鈴と同じく遅れて到着すると聞いていたので、美琴は驚いていた。
しかし、美鈴と同じ理由で遅れたのであれば、ここに美鈴がいるということは信乃も同じく用事が終わったからなのだ。
「し〜の〜!」
「なんですかの恨みの篭もった声は?」
美鈴はすごい形相で信乃に近付いて行った。
美琴を含め、周りの人はその形相に若干引いてしまっていた。
「そりゃ恨みぐらい篭もるわよ!
恩を押しつけるつもりはないけど、話を聞いてくれたっていいじゃない!」
「嫌ですよ。
4年前にも家の名前を残したいからって理由でしたけど、今は今なりに違う理由があります。
ですから諦めて下さい」
「・・・・その今なりの理由っていうのは、今後解消されるのかしら?」
「はっきりとYESとは言えませんが・・・解消する可能性はなくもないです」
「ならいいわ。“今は”諦めてあげる」
「2人とも、何の話しているの?」
「信乃が私の養子になるって話よ」
美玲は遅れる理由を話した。
法律などは美雪を養子に迎えた際、色々と勉強していた。
今回も信乃を養子に迎えるに辺り、その当時の知識を活かして色々と進めていた。
進めていたのだが・・・・信乃が色々と一蹴した。
「いやです」「だが断る」などの単純な言葉だけだが、そこは戯言遣い。
言い方やタイミングで美鈴を諦めさせる事に成功した。
主に相手に的確にダメージを与えると言う意味でだが。
「なるほど、それで2人とも遅くなるって言ってたのね」
「そうなの。
あ、今思いついたけど、美雪と信乃が結婚したら、私は義母って事になるわね。
うん、放っておいてもいいかも」
「ふぇっ!?♪?」
「なに馬鹿なこと言ってるんですか・・美雪の将来を勝手に決めないでください」
((結婚のことは否定しないのかな?))
慌てる美雪をよそに、御坂親子は心の中で突っ込みを入れていた。
4月の学園都市に来た直後、信乃御坂達との接触をある程度拒否していた。
だが夏休みまでを通して、無意識に御坂達へと拒否が弱くなっていた
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