大覇星祭序章
Trick71_その反応、本当に知らなかったのぉ?
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!」
「ひゃっ!?」
家族が来なくて若干イジケテいた美琴を背後から襲ったのは
「私が来ないって言われて寂しかった?」
「ま、ママ!?」
御坂美琴の母親、御坂美鈴であった。
背後から抱きしめられた美琴は、普段なら恥ずかしがっているところだが今に限っては嬉しさの方が大きかった。
「どうしたの? 来られないってメールが・・」
「あれね。正確には用事が長引いて来られないかもしれないって事だったの。
その用事は逆に早く終わったから、予定通りに来ちゃった!」
「そっか・・・ってママ! いつまで抱きついているつもりなの!?」
「私が満足するまで♪」
「雪姉ちゃんみたいに♪をつけないで! っていうか離して! 恥ずかしいよ!」
「い〜や!」
はしゃぐ2人を周りの生徒や親たちは温かい目で見ているのに気付き、美琴はどうにか逃げようと抵抗していたがのがれる事が出来なかった。
しばらくは同じようにバカをしていた2人。美鈴が満足するまで10分ほど要し、
その頃には美琴は諦めたように脱力してしまっていた。
「さて、美琴ちゃん成分をたっぷり補充しました。
部屋を案内してくれる?」
「なによ、その謎成分・・・・わかった、ついてきて」
「違うでしょ、美琴ちゃん。『こちらでございます、ご主人さま』でしょ?」
「メイド服の事は忘れて!」
そんな親子漫才は学生寮に響くのであった。
「で、なんでマ・・お母さんの用事ってなんだったの?」
気を取り直し、入口から美琴の部屋へ向けて歩く2人。
2人は気付いていないが、すれ違う人たちから暖かい目で見られていた。
主に漫才を聞いたことが理由である。
「別に言い直さなくてもいいじゃない、ママで私はOKよ」
「一応、私にも恥ずかしいって気持ちはあるの」
「でも家族に遠慮はいらないと思うわ。
都合のいい事に、この学園都市には美琴ちゃんのお姉ちゃん、お兄ちゃんがいるでしょ?
だったら遠慮しなくてもいいわ。もちろんママにもね!」
「・・・それはそうだけど」
「特にお兄ちゃんの方には甘えてもいいんじゃないかしら。
そうしたら・・・信乃も、自分に妹が、家族がいるって事を分からせる事もできるし!」
「お母さん、なんか怒っていない?」
「別に〜。生きて日本に帰って来たんだし、折角だから養子縁組の話を持ちかけようと
準備したのに・・・・一蹴されたって怒ってなんかないわ!」
「今日の用事って、もしかして信乃にーちゃん関係だったの?」
「そうよ。説得に時間がかかると思っていたら、頭っから拒否して私の計画台無しよ!
確かに4年前にも家の名前を残したいからって
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