新たなる力へ
Trick70_雪姉さま専用マッサージ
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・いい」
ペシン
「痛い! なんで頭叩くの!?」
「変な声出してんじゃねぇよ!!」
「? 変な声出してたの?」
「・・・無自覚であんな喘ぎ声って・・」
「末恐ろしいですね、とミレイは驚嘆します。
ちなみに信乃にーさま、興奮しましたか?」
「何を聞いてんだよ。興奮なんてするわけないだろ」
「信乃にーさま、もしや不能ですか?」
「・・・・似たようなものだし、その認識でいいよ」
「何かわけありのようですね、とミレイは背景を察して深く追求しないことにします」
「ありがとうな」
「いえいえ」
「ん〜? なんの話♪?」
「別に気にする事でもないよ。ただの雑談だ」
「雑談です」
「そ〜、あぁ・・「だから変な声出すな」・・だって気持ちいいもん♪♪」
「よかったですね、信乃にーさま。この方法なら雪姉さまをイカせることができます、
とミレイは拳で卑猥な形を作ってガッツポーズ代わりに出します」
「玲ちゃん、後で真剣説教な。『真剣』と書いて『マジ』だ」
「ごめんなさい、とミレイは全力で土下座をします」
喘ぎ声を出さないように我慢した美雪。
あえて痛いツボを押して悲鳴に変えてやろうかと考えて結局やめた信乃。
そんな2人のイチャイチャを脳内フォルダに録画保存する美玲。
変な空気は十数分に渡り、美雪の全身マッサージが終了するまで続いた。
「よし、終わり。だいぶマシになったと思う」
「ん♪ ありがとう♪ あ〜気持ち良かった♪
玲ちゃんもお願いしてみたら♪?」
「いえいえ。遠慮します、とミレイは雪姉さま専用マッサージを辞退します」
「専用ってなんだよ。別に頼まれたらマッサージしてもいいけど」
「異性に対して体を触られるのは簡単には許可出来ないものです。
とミレイは珍しく信乃にーさまに常識を語ります」
「そうだけど・・・気にしすぎる事じゃないぞ。
2人だって、整体師に体触られるのが嫌ってわけでもないだろ? それと一緒だと思うぞ」
「信乃にーさまって鈍感なのですね、とミレイは呆れてため息を吐きだします」
「鈍感じゃないよ。玲ちゃんが言いたい事は分かっている。
でもそれ以上に家族相手に触るのを躊躇している方が馬鹿らしいと思うだけだよ」
「家族・・ですか」
家族と言う言葉に、美玲は若干嬉しそうに頬を染めた。
「そうだよ玲ちゃん♪ これぐらいで気にするほうがおかしんだよ♪」
美雪もうつぶせのまま顔だけを向けて微笑んだ。
「・・そうですね、気にしすぎないようにします。
ですが信乃にーさまは雪姉さまの専用ですから、ここは遠慮ではなく拒否をします、
とミレイは
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