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『自分:第1章』
『いたみ』
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に、無償の愛を与え合う存在なんか有り得んのんよ。


自分は母さんより強かっただけ。
我が子のイタミが解らん親なんか、ほんま願い下げ。
乗り越える。
独りで。
こんなイタミなんか...
絶対負けん!


ほんの少しでも誰かのイタミに気付いて、ほんの少しでも其のイタミをやわらげたい...
そんな自分になりたい...


毎日フェリーに乗り、潮風に吹かれる。
ふわふわ綺麗に漂い流される海月を数える。
海月になりたい。
感情を持たず流されて生きて、融けて消えるとか美しい。
綺麗な人生...


オッチャンは毎日指名で来てくれる。
後少しのとこで取り立ては来んなった。
封筒は膨らむ一方。
残りの額を越えまくってる。
でも、一生、二度と顔見ずに済むなら安いもんや。


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