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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
First chapter.
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ずまたあの殺人鬼を蘇らせる馬鹿なのかと思っていたよ」
「否定しできないな……」
「………でも、キミにはそれまで生きていて貰う。
ライダーを全員殺すまで以外ならどうでもいい」
ナナは男の言葉を無視してまた眠り込んだ。
───…
「おにーちゃんのこと、だいすき!」
そう言うとあの人は頭を撫でてくれる。
さみしい時も、嬉しい時もいつも一緒にいてくれた。
それが例え、自分を利用していたのだとしても、あの時の俺はそれだけでどれだけ救われたか……。
出会いはいつだったのだろうか……少しだけ思い出してみる。
5歳の頃、俺はいきなり家に押し入った男に両親を殺された。その男が、あの人だった。
あの人は初めは俺を殺す気でいたはずだ。今ならわかる気がする……あの目は殺意がこもっていた目だ。
しかし、いきなり乱入してきたモンスターのお陰で俺は一命を取り留めた。
別に、両親にいい思い出があったわけでは無い。
むしろ、自分は愛されてなどいなかった。名前も呼んでもらった覚えが無いし……何より、あの時あの人に両親が殺されていなかったら、死んでいたのは俺だったのだ……。
俺はどうやらミラーモンスターを引き寄せる体質らしい。何度もモンスターに襲われた。その度に、あの人は俺を助けてくれた。モンスターを引き寄せる体質だとわかったあの人は俺を一緒に行動させるようになった。利用していただけだったのだろうが、俺にとって唯一の救いの手だった。
愛されていなくてもいいから、この人と一緒にいたいそう思っていた。
そして、いつしか俺は「名無し」から「名無」を取って「ナナ」と呼ばれるようになった。
犬猫と同じような感覚だったのだろうけど、それでも名前を貰えたことに感謝した。
毎日が楽しかった。
しかしあの日……俺の目の前からあの人はいなくなってしまった……。
「ころさなくてもよかったはずなのに……」
俺は心の底から世界を憎んだ。
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