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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
First chapter.
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めていた。
──────────
「──で?何があったんだ?」
結局その日は全員油島の家で泊まることになった。
深夜、もう皆寝静まった頃に起きていた油島が亮平に昼間にあったことを全部聞いた。
「なるほど、王蛇にコテンパにされて意気消沈ね……なんか桑元らしいな」
「いつもなら、もっと強くなってやる!ってそう言いそうなんですけど……今回ばかりは、やっぱり堪えているようで……」
「そういうもんか?」
「はい、いつもの芳樹なら」
目の前で圧倒的な強さを見せつけられた芳樹と亮平はあの時、何も言えなかった。賞賛の言葉も、何も……。
「怖かったんです」
「怖かった?」
「はい、あいつは同じ人間って気がしなくて……じゃあ、あいつはいったい何者なのかを考えると……怖くなって……」
確かに、そうだ。
王蛇は本当に同じライダーとは思えないくらいの力を持っている。
「でも、本当に怖かったのは……芳樹は、わかりませんが……俺には、王蛇が…ナナくんに見えた」
「何?」
「わからないんですよ。
あの子はそんなことをする子じゃないって、わかっているのに……あの子は、ほらまだ何に変身するかわからないし……だから、王蛇じゃないかって……それに、雰囲気がちょっと似てたような……」
「……それなら安心しろ、ナナは今日ずっと城戸と一緒だったんだ、王蛇なってお前らの目の前に現れることができるわけない」
「そう、ですよね」
「疲れてるんだろ?明日になればそんな不安もなくなるだろ」
こうして、油島と亮平も眠りについた。
「……亮平さん、気付きそうだな……」
夜が明けてきた頃、ナナはポツリと呟いた。
ナナは二人の会話に聞き耳を立てていた。亮平は王蛇にナナの雰囲気が似ていると言った。実際そうなのだろう、王蛇はナナ自身なのだから……それでもナナは亮平を殺す気は無い。何故か、その気が起きなかった。
「キミも甘くなったな」
少し苛立った男の声が聞こえる。
「あんたには関係無いだろ?俺は俺のやり方で、ライダー全員を殺す」
「そうだ、残りのライダーのうち、二人が決まったぞ」
「……ああ、そう……」
「キミの願いもそのライダーを含め、キミが信用させているライダー達を倒せば叶う。
何を躊躇しているんだ?まさか、怖いのか?」
「何のことだ?」
「
あの人
(
・・・
)
が自分を愛してくれていなかったら……」
「………」
「そうなると、いざ会うのが怖いのだろう?」
「そんなわけ……別に、俺はあの人に殺されても構わない。もともと、そういう仲じゃないし。ただ、都合がいいから一緒にいるだけだ。俺が調子に乗ってるだけ……」
「キミにその自覚があったんだね。
てっきり、キミはそれすら理解でき
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