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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
First chapter.
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うとするがそれも意味なく王蛇から重い一撃をくらわされる。
「つ、強い……」
龍騎も呆気に取られてしまい、声が出ない。
今まで散々苦戦を強いられて来たモンスターがああも容易く弄ばれているのだ、無理もない。それと同時に二人は己の力のなさを、王蛇との力の差を感じてしまった。
すると、後ろから何かが爆発するような音がする。
ベノスネーカーだ。ベノスネーカーはなんともう一体のモンスターと戦っていたのだ。それは今王蛇と戦っていたモンスターに瓜二つで、見分けが付かないほどであった。
「なるほど、今までのあの逃走劇のタネはこれか……」
つまり、このモンスターは二人一組になって行動し、二人で一人に見せかけていたのだ。
それに気がついた龍騎とライアは王蛇は戦いのセンスだけでなく頭もキレるのだと、つい恐ろしくなり唾を飲み込む。
王蛇は二人のモンスターを一点に集め、ふんっと鼻で笑った。
『Final Vent』
王蛇はジャンプするとベノスネーカーの毒液の勢いを乗せて連続蹴りをする【ベノクラッシュ 6000AP】を発動しあっさりと二人のモンスターを倒してしまった。
そして、王蛇はそのまま二人の目の前から立ち去ってしまった……。
───…
龍騎とライアは制限時間の9分55秒が来てしまい、王蛇には何も聞けず終いでミラーワールドから出てきた。
油島の家には、ナナも城戸もいなかったが、二人にとっては都合が良かった……。
「……………どう、思った?」
「ハッキリ言おう、ここまで自信を無くしたのは初めてだ」
「……やっぱりな」
「なんか、ハッキリと眼中に無いって言われてるみたいだったな。前のあいつは、そんなことなかったのに」
芳樹はテーブルを叩く。
いつもなら亮平が止めるのだが、その元気は今の亮平にはなかった……。
「完璧に相手にされていない」その事実を受け止めるには少々時間がかかった。
「ただいま帰りました」
数分後、ナナと城戸が油島を連れて帰ってきた。
「あ、おかえりなさい」
「全く、お前らがいるって聞いて驚いたぞ……って、おいどうした、桑元?」
亮平はなんとか冷静を保てたが、負けず嫌いの芳樹はそうも行かなかった。腹を立てているのが一目瞭然で、今帰って来た三人は顔を見合わせる。
「すみません、ちょっといろいろあって……」
「そうか?」
「はい、それより…城戸先輩、ナナくんと餃子作ってくれたんですよね!一緒に食べましょう!」
「いや、俺のなんだけど」
「大丈夫ですよ、いっぱい作りましたから……」
「城戸先輩の料理久しぶりだな〜!」
亮平はそんな空気を紛らわすために話題を別のものに変えた。しかし、芳樹は相変わらずだった。そんな二人を、ナナはジッと見つ
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