暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
75話:FW vs 副部隊長
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棍へと向かうオレンジの魔力弾。このまま行けば確実に当た―――

ダァンッ!
「ッ!?」

その瞬間、オレンジの魔力弾が突如として破裂し消滅した。
何事かとよく見ると、オレンジ以外にピンク色のような魔力も四散していた。ティアナが士を見ると、彼は口角を更に上げて笑みを作っていた。

(まさか…全部読んでいた…!?)

ティアナが棍を狙ってくることを読んで、予め魔力弾を出していたとしたら……
もし今までの流れが、読まれているとしたら……

「うおおォォォォォ!!」
「っ、スバル待って…!」

その時先程飛ばされたスバルが、体勢を立て直し再び士に向かっていく。
ティアナは制止の声を上げるが、どうやらスバルの耳には入らなかったらしくそのまま突っ込んでいく。

それを見た士はまた口角を上げる。まるでスバルのその行動も読めていたと言うように。
そして今度は目一杯に右手を引き、拳を作る。

(さっきスバルと衝突した時は左手を使ってた。なら利き手の右手なら…!?)

[スバル、このままじゃマズい!一旦引いて!]
[えぇ!?でももう…!]

間に合わない。それはスバル自身も、彼女と付き合いの長いティアナにもわかることだった。
スバルと士の距離は約三、四メートル程。スバルの今のスピードでは止まろうとしても、結局士とぶつかるだけだ。

ならば―――

(とにかく当たってみる!)

スバルは危険を承知で行動を続行した。ティアナも考えは同じらしく、ならば自分のできることを、と銃を構えた。
だがその時には横から魔力弾が二発迫っており、それに気づいたティアナは思わず飛んで避けた。

これによってティアナからの援護射撃はなくなったが、スバルはそのまま突っ込んでいく。
そして遂に引き絞られた二人の拳がぶつかり―――


合わなかった。


(え…?)

最初に驚いたのは、スバルだった。士の拳は衝突する直前で進路を若干(スバルから見て)外に変え、そのまますれ違おうとしていたのだ。
何故? とスバルが思った瞬間、士の右手がスバルの腕をがっしり掴んだ。

またも驚くスバルだが、士の拳はそんな事気にせずバッと開かれスバルの腕を掴んだ。
そしてそのまま右足でスバルのローラーを蹴り、掴んだ腕を円を描くように引っ張る。すると足をすくわれ勢いそのままに、スバルの体が宙に浮いた。

頭を下にした状態でスバルが見たのは、驚いた表情の仲間と……笑みを浮かべる士の姿。


「―――ちゃんと防げよ」


「っ!?」

その言葉が聞こえた瞬間、スバルは胸の前辺りで腕を交差させ、更に防御魔法を展開する。
しかし士は構わず足払いした右足で一歩踏み込み、スバルの腕から離した右手で裏拳を放った。

物凄い
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