暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
75話:FW vs 副部隊長
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アナはそれぞれ横に飛び出し士の両側へと向かう。キャロは後方へ飛び、士の動きを伺う。
そしてスバルは……
「オオオオォォォォォォ!!」
リボルバーナックルを構えまっすぐに士へ突っ込んでいく。なのははそれを見て、(あちゃ〜突撃思考…)と頭を抱えた。
これは直前でティアナが出した指示であり、少しリスクの高い賭だった。
(どう出るかわからないけど、とりあえず一発狙いにいく!)
これは同時にスバルの即リタイアの可能性が高い。そうなれば攻撃力を欠き士攻略は難しくなる。
かと言って何もせず待つか逃げるか、という選択では模擬戦の意味がない。
「いいね…そう来なくちゃぁな!」
そんな考えをしていると、士は棍の端を持ち振り上げる。それを見たスバルは左手に魔力強化を施し、頭の少し上でガードできるようにする。
しかし士はそれを見て口角を少し上げ、そのまま腕を振り下ろす。このままでは棍はスバルの腕に阻まれ当たることはない。尚且つその攻撃の隙を狙い、スバルが一撃当てることができるかもしれない。
ティアナはそう考え、自分の作戦は間違ってないと確信を得る。
しかし、そんなティアナの思惑とは裏腹に……
「―――……え…?」
士の腕はしっかりと振り切られていた=B
しかもそれによるスバルへの衝撃は一切なく、スバルは思わず呆けた声を上げる。そんなスバルの視界には何故か振り切られた士の両手があった。
そしてその手には―――何も握られていなかった=B
「あ、あれは…!」
逆に遠目からそれを見ていた他三人は、空中を見上げ驚いていた。
そこには先程まで士が持っていた筈の棍棒が、回転しながら上げられていた。
タネ明かしをすると、士は振り下ろす瞬間わざと棍をすっぽ抜かし、空中へ放り投げたのだ。
そしてこの瞬間も動揺しているスバルの隙を突こうと、左手で拳を作る。
それを見たスバルは慌てて拳を構える。そしてほぼ同時にお互いの拳を突き出し、拳は轟音を奏でぶつかり合う。
「わぁッ!?」
後退させられたのはスバルだ。先程のことがまだ糸を引き、動揺を抑えきれなかった分力を入れるのが遅れたからだ。
しかしそれがなくとも、おそらくスバルは押し負けていただろう。何せ今の状態でスバルは空中で半回転させられる程、力負けしているのだから。
これには三人も驚かされた。四人の内一撃の攻撃力が最も高いのはスバルだ、ということを知っていたからだ。
だがその中で、唯一次の行動に移った者がいた―――ティアナだ。
(副部隊長の唯一の武器は空中、今あれを狙えば副部隊長は武器を使えなくなる。そうなればこちらが少しでも有利になる!)
そう判断したティアナは、アンカーガンの銃口を空中の棍に向け、魔力弾を放つ。
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