マクロスF
0721話
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ら雲を見下ろすのっていい景色ね」
善は急げと言う訳でも無いだろうに、思い立ったが吉日とばかりにシェリルは俺の機体の後部座席に乗り込んで眼下の景色に歓声を上げる。
一面に広がる真っ白な雲が、ガリア4という惑星特有のまだ午後も早い時間だというのに、夕焼けにも近い太陽に赤く染められている。確かにこの光景を見れば、感嘆の声を上げたくなるのも無理は無いだろう。
結局あれから翌日にオゴダイからの連絡があり、バジュラに関する情報は一切無い事が判明し、ゲートの設置場所を探しに俺はVFでガリア4の上空を飛んでいた。……いや、シェリルが一緒である以上は単なる遊覧飛行に近いんだけどな。
「ほら、見てみて、アクセル。向こうに滝が広がってる。森も!」
そんな景色を見て喜びの声を上げるシェリルだが……
「そんなに珍しいか?」
俺にしてみれば自然というのはそれなりに見慣れていただけに、思わず首を傾げる。
だが、シェリルは当然とばかりに後部座席から俺の据わっているシートの背後を叩く。
「そうよ。ギャラクシーは自然とかは一切無いもの。だからフロンティア船団に行った時は驚いたわ」
「……なるほど」
完全に都市化しているといった話は聞いていたが、自然自体が無いというのは色々と問題があるような気もする。せめてリラックス用の公園とかあっても良さそうなんだけどな。
そんな風に思った時だった。
「ちょっと、アクセル! 向こう! あれ!」
不意にジャングルの方を見ていたシェリルが大声で叫んで来る。
その声に周囲を巡らすと、目に入ってきたのは巨大な、半ば人型と言ってもいいような、その姿。つまりは……
「マクロス!?」
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