マクロスF
0721話
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か?」
「あら、別に難しい話じゃないわよ。ただ単にアクセルが出掛ける時にあたしもついていくだけだから」
「……おい、俺は別に遊びに行く訳じゃないぞ?」
「何よ、あたしくらい守ってあげる……とか言えないの?」
挑発するように言ってくるシェリルだが、今回出掛けるのはゲートを設置する為なのだ。そんな場所にシェリルを連れて行ける訳が無い。そう思ったその時。
「ふふふ。シェリル・ノームがスカル小隊と一緒に……ね」
俺の耳に、そんな言葉が飛び込んできた。間違い無くグレイスの声で、周囲には聞こえないように口の中だけで呟かれたその声に、一瞬意識を取られ……
「はい、アクセルも文句が無いようだから話は決まりね」
俺がグレイスの言葉に気を取られている間に、決定事項になってしまったらしい。
「待てって。今回俺が飛ぶのは、色々と危ない場所があるかもしれないんだよ。だからシェリルが一緒に来るのは止めておいた方がいい」
「ふふんっ、あたしが1度決めた事を無かった事にすると思ってるの? あたしはシェリルなのよ?」
「すいません、アクセルさん。シェリルもこう言ってますし、それに本人も以前VFに乗る訓練はしてますから」
「いや、俺が行くのは未知の場所といってもいいんだぞ?」
「……ああなったら、誰にも止められませんから……」
「ふふんっ、当然でしょ」
グレイスの言葉に、当然とばかりに胸を張るシェリル。
……ガリア4に到着した時の身体の具合が悪い様子はどこにいったのやら。
しょうがない、別にガリア4を探れるのは今回だけじゃない。ゲートを設置するのは、それこそシェリルがライブの準備をしている時にでもいいか。
そう判断すると、小さく溜息を吐いて頷く。
「分かったよ。ならさっさと準備をしてくれ。オゴダイ少佐から連絡が来たら、それを基にして飛行区域を決めるからな」
「分かったわ。グレイス、準備をお願いね」
「ええ。EX-ギアはさすがに無いけど、耐Gスーツならシャトルにあるから、そっちを用意するわ」
「軍のは無いの?」
「あのね、シェリル。このガリア4にいるのは全員がゼントラーディよ? 勿論マイクローン化するような事もあるでしょうけど、基本的には大きなままで過ごしているの」
溜息と共に吐かれたその言葉に、シェリルもまた気を取り直してすぐに頷く。
「じゃ、とにかく準備をしましょうか。折角の気分転換ですもの、思う存分楽しまなきゃね」
こうして、ゲートの設置やバジュラに関しての調査の筈が、何故かシェリルを連れての遊覧飛行になるのだった。
……そう言えば、初代のマクロスでも主人公の輝がリン・ミンメイを連れて宇宙空間を飛んでいたっけな。
「へぇ……確かにこうして見ると、上空か
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