マクロスF
0721話
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ぁ、S.M.Sは軍の下請けという考えが出来ないでもないんだが。
とにかく言葉使いに関しては置いておくとして、俺はオゴダイと短い会話を済ませた後で機体を預けてシェリル達が軟禁されていた建物へと向かう。
勿論軟禁されていたのはテムジンに捕まっていた時だけであり、反乱が終わった今では普通に外に出る事も可能になっている。
一応テムジンの部下辺りが逆恨みで襲撃してこないように、オゴダイが視線の先にいるように警備の兵を配置してくれているが。
「ご苦労さん、中に入らせて貰うぞ」
そんな俺の言葉に、無言で敬礼の姿勢を取る警備兵の男。
何だか、随分と寡黙な男だな。
まぁ、それはともかく……建物の中に入った俺は、捕まっていたクルーから感謝されながら移動し、やがてシェリルの部屋へと到着する。
さて、シェリルはどうなっているのやら
「シェリル、いるか?」
ノックしながらそう尋ねた瞬間。
「アクセル、無事ね!?」
勢い込んで扉が開けられ、シェリルが姿を現す。
その様子は多少の疲れは見えるが、数時間前まで風邪で寝込んでいたとは思えない程に元気であり、俺に怪我が無いかどうかを確認するかのようにペタペタと身体中を触ってくる。
「おい、シェリル? お前、身体の具合は……」
「そんなの、薬を飲んで少し寝ればすぐに治るわよ」
「ちょっとシェリル、アクセルさんも戻って来たばかりなんだし、貴方も病み上がりなんだからもう少し……」
そんなシェリルに注意するようにグレイスが口を挟むが……
あれだけ具合の悪そうだったシェリルが数時間で全快……とまではいかなくても、立って歩くのに問題が無くなる程に効果のある薬だと?
薬ってのは効果が強いほど副作用も強い。それは当然だ。そしてマクロス世界であってもその辺の事情に変わりはない。となると、シェリルはそれを承知の上で薬を使った? けど、グレイスは当然薬の強さについては知っているだろう。……本当に正規品の薬か?
そんな風に考えている間にも、シェリルは俺の身体をまさぐるのを止めず――艶っぽい意味では無い――俺が怪我をしていないのを確認すると、ようやく安堵の息を吐く。
「全く、そこの窓からいきなり飛び下りるなんて真似をするんだから。驚かせないでよね」
「そうは言っても、わざわざカーテンやらシーツやらで紐を作って降りたりしたら見張りに気が付かれそうだったしな。それなら一瞬で地上まで降りた方がいい。幸い、俺は身体を鍛えているから、この程度の高さから飛び下りても何とでもなるしな。……それよりも、シェリルの方こそ身体の具合はもういいのか? 改めてライブをやるにしても、体調管理は重要だろう?」
そんな俺の言葉に、シェリルは笑みを浮かべて頷く。
「問題無いわよ。グ
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