04 追放―たびのはじまり―
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ってるんだ?」
ロイドが叫ぶと相手はそんな返答してくる。
「たわ言だ、放っておけ」
そこで腕にごつい金属をつけたボスらしき男が出てきた。
「聞け、劣悪種ども。我が名はフォシテス。ディザイアンが五聖刃の一人。優良種たるハーフエルフとして愚劣な人間共を培養するファームの主」
なんだこいつは、嫌な感じしかしない。
「……ハーフエルフ」
ジー二アスが少し驚いている。
「ロイドよ!貴様は人でありながら不可侵契約を破る罪を犯した。よって貴様とこの村に制裁を加える!」
「契約違反はそっちも同じだろ!神子の命を狙ったくせに!」
ジー二アスが反論する。
「我々が、神子を?ふはははは!なるほど。奴らが神子を狙っているのか!」
最初に叫んでた杖の人物が笑い始める。
「奴ら?コレットを襲った連中とお前達は違うって言うのか?」
「劣悪種に語る事は何もない。それよりも貴様だ、ロイド。貴様が培養体F192に接触し我らの同志を消滅させた事はすでに照会済みなのだからな」
ロイドが聞くが敵は話すつもりはないようだ。
それに敵には昨日の事がばれていたようだ。嫌な予感や胸騒ぎはこれだったのだろうか?
「なんという事だ!牧場には関わるなとあれほど念を押したのに!」
村長がロイドに怒鳴り散らす。
「……ごめん」
ロイドがうつむき村長に謝る。
すると相手はお構いなしに叫ぶ。
「貴様の罪に相応しい相手を用意した!」
敵の後ろから緑色の化け物が出てきた。
それを見た瞬間、どくんと鼓動がした。
なんだ?あの化け物、見てると苦しくなる。
「さあ、引き裂かれるがいい!」
敵は化け物に命令する。
化け物はロイドに向かって腕を振る。ロイドは何とか防御する。
「ロイド、ボクも協力する!」
ジー二アスが剣玉を持ち戦闘態勢になる。
「……」
俺も剣を抜き、一歩前に出る。
戦闘は始まった。
俺は敵の横に行き斬りつける。
『……て……』
なにか、聞こえた?
そのまま戦闘を続けていると……
『とめ……て……』
『わ……た……』
聞こえる。声が……!
『わた……し……と……めて』
「……!」
これは、この声は!
気付いた時、ロイドがトドメをさそうとしていた。
「……ダメだ、ロイド!」
初めて叫んだ。
止めたかった、だが止まらない、ロイドの剣は貫いてしまった。
それは倒れる。
「フォシテス様!やはりあの小僧、エクスフィアを装備しています!」
「……やはり我々が探していたエンジェルス計画のものかっ!それを寄こせ!」
敵が何か言っている。
「嫌だ
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