第六十七話 Zero Virus Maze-Red Cyber Maze-
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イン「この部屋は何なの…?」
ゼロ「分からん。俺が部屋に入った途端こうなった」
エックス「扉はないか…」
辺りを見回しても敵もいなければ、先に進むための扉も存在しない。
道を間違えたかとエックスは深く溜め息を吐いた。
ゼロ「ここには、何か、感じる…何か分かるような…」
過去の記憶を見たためか、ゼロは自分の秘密を、夢の中では必死に拒否した記憶を酷く知りたい気持ちになる。
ルイン「ゼロ…?」
思わずルインが不安げにゼロを見上げる。
エックス「……ゼロ、どうしたんだ?」
何処か虚ろな表情を浮かべているゼロにエックスも心配そうに見つめる。
ゼロ「エックス…お前は“ロックマン”を知っているか?」
エックス「え?あ、ああ…俺の兄さんだ。それがどうしたんだ?」
ゼロ「エックス…俺は…俺の兄に当たるロボットがお前の兄と戦っている過去の記憶を見た。」
ルイン「え?エックスのお兄ちゃんとゼロのお兄ちゃんが…?」
ゼロ「ここに来てから少しだけ思い出した。兄を造った科学者はお前達に強烈な執着心と憎悪を抱いていた。俺は…お前と……」
エックス「ゼロ!!」
その先を予想したエックスが声を上げてゼロの言葉を遮る。
ハッとなり、虚ろな表情から元に戻った。
エックス「しっかりしろゼロ。ゼロの制作者がどんな人物であろうと君は君だろう?気をしっかり持つんだ」
エックスの言葉にゼロはやや間を置いてから頷いた。
ルインも何か言おうと口を開いた瞬間であった。
部屋が大きく揺れた。
ルイン「キャアッ!!?」
エックス「ルイン!!」
倒れそうになるルインを咄嗟に支えるエックス。
ゼロ「地震か?いや、違う…」
足元の揺れが激しくなる。
壁に亀裂が入り、Wのエンブレムが崩れ、その先に巨大なモニターが建てられていた。
モニターには不可解な映像が映し出されていた。
エックスとゼロのホログラム。
こじ開けられたカプセル。
蒼と紅が対になっていた。
エックス「何かいる…?この気配は……」
1人ごちるエックスの背後でいきなり殺気が膨れ上がった。
「死ねぇーーーっ!!」
低い男の叫びと共に放たれた紫の衝撃波。
エックスが気づいた時には既にそれがすぐ側にまで来ていた。
ゼロ「させるか!!」
ルイン「あなたの好きにはさせない!!」
ゼロとルインはフルチャージショットで衝撃波を相殺した。
目の前に現れたのはあの男。
何度倒しても蘇る恐るべきイレギュラー。
ゼロ「相変わらずしつこい野郎だシグマ!!」
ルイン「しつこい男は嫌われるよシグマ?」
シグマ「…チッ!!」
舌打ちしたシグマはイレギュラー特有の邪悪な
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