5日目
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の村での滞在を許可してほしい。
二つ、私の身分の証明できるものを作ってほしい。
三つ、私になんでもいいので職を紹介してほしい。
という、ものである。というよりも先日聞いた話によるとここの村のものは“余所者”には厳しいらしい。
ならば、この村の有力者である彼の言伝を得られることができたのなら幾分かはましになるのではと思った。
「ふむ、一つ目はよかろう。ただし、村の者に危害を加えなければの話だが。二つ目、三つめは応相談じゃな」
「ちょ!!マスターいいんですか!?」
村長の後ろあたりから突然声が聞こえた。
視線をそちらに向けると、可愛らしい小さな少女がいた。
「おお、いたのかデイジー。小さすぎてわからんかったわい」
「ち、小さいって酷いですよ。私だって気にしてるんですからね!!」
ふぉふぉふぉ、と、笑い出す村長。
確かに村長の言うように、彼女は小さかった。
目算で、身長は大体150pあるかないかであろう。
「まあ、良いも悪いも、どちらにせよ手続きのある間は、この村に滞在してもらわなければならないからの。それの延長だと思えばよい」
「で、ですが……」
「では、この話は終わりとするかの。とりあえず、エミヤ殿には宿泊施設に泊まってもらうとして、明日、改めてこちらに来てくれんか?二つ目、三つめの要望に関して話すとしよう」
そうして、話し合いも終わり解散した。
その後、カオリに宿泊施設に案内され、一息。
あとは、カオリに料理をせがまれたりしたので簡単なものを作ったり、この村の名物である温泉などに入っていたら、いつの間にか時間が過ぎていた。
では、時間もいい時間なので明日に備え寝ておこう。
おやすみ。
〜追記〜
温泉が村の名物と豪語するだけあって、とても気持ち良かった。
そういえば、先日感じていた視線は今日は感じなかった。一体、なんだったのであろうか。
〜???〜
「……しまった」
しまった、やってしまった。
まさか、この私が寝過ごしてしまうとは思わなかった。
おかげで、彼を見失ってしまったではないか。
まあ、いいか。聞いた話によると彼はユクモ村の方向に向かったらしいし、ゆっくりといけばいいか。
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