罪と咎人
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た。
もう、俺が原因で人が死ぬのは耐えられない。
「ま、俺を殺すんなら攻略組を連れて来て物量で押し潰す事だな」
攻略組が一斉に団結して攻撃すれば勝ち目は有る。
勝ち目は有るが勝てる確率は0に近い数字だ。
だが少なからず勝ち目が有るのだ。
俺を殺せる確率が最も高く安全性が高い確率が
「お、お前は望んで殺しを、楽しんでるじゃないのか?」
半信半疑の眼差しだ。
俺を殺戮好きの人間の皮を被った悪魔にでも見えているのだろうか?
間違いではない見え方だが俺は望んで死を司る剣士になった訳じゃない。
「俺は死を司る剣士だ。
死を司り地獄に送る悪魔だ」
限界を司る剣士は死んだ。
限界を司る剣士は死を司る剣士に生まれ変わった。
無理矢理に俺の意思に関係なく俺は咎人になった。
「俺はこれ以上人を殺したくない」
俺が直接に手を加えて殺し訳じゃない。
でも結果を見れば俺が殺した。
力の代償に呪いを与え呪いは俺を強化した。
「もう、俺に関わるな。
俺に関わればお前は不幸になる」
俺に関わればお前は不幸になる。
もう、俺の目の前の大男も不幸だ。
俺が存在するから生きているから目の前の大男は呪われた。
全てのプレイヤーが呪われた。
「お前は何者なんだ?」
大男は団長と同じ質問を俺に問い掛けた。
質問に返す答えは俺が一番知っている答えで曖昧な答えだった。
それでも俺は大男の質問に答えた。
「俺は咎人だ」
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