第三章
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たのである。
校舎裏に着くと。まずはイレアナが姿を消した。
「今はあんたの番だったわね」
「ええ、そうだったわね」
ナディアは姉の言葉に頷いた。
「じゃあやらせてもらうわ」
「明日は私だし」
そういう約束だった。イレアナとナディアはそういうところまで打ち合わせをしているのである。
「そういうことでね」
「わかったわ」
こうしてナディアが一人立つ。やがて向こうから誰かがやって来た。
「ねえ」
それを見てイレアナが声をかけてきた。
「どうしたの?」
「こんなこと言えた義理じゃないけれど」
イレアナは真剣な顔で妹に言うのだった。
「頑張ってね」
そう妹に告げた。
「いいわね」
「ええ。あんたもね」
ここは姉妹、しかも双子だった。こんな状況でもお互いを気遣うことを忘れてはいない。愛情は決して忘れてはいないのであった。
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