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『自分:第1章』
『浮気』
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零那は、秋の想いのままに成り下がった。
逆撫でせんように。
従える範囲は従った。
周りに危害加えささん為の犠牲なら安いもんや。
零那が受け入れてから秋は安定した。
でも、凄い勢いで彼氏面した。
ユウがまた急に来たら...
不安は常にあった。
罪悪感も勿論...


秋は色んなこと話した。
単車との出逢いから族に入るキッカケ。
頭になってからのこと。
頭ヤメたときのこと。
ヤクザに入るキッカケ。
シンさんとの出逢い。
シノギの内容。
鑑別、少年院の中でのこと。
親との確執。
いろいろあった。


心臓が痛かった。
掴まれたような...
抉られたような...

同情?
人情?
友情?
愛情?
理解?

放っとけんかった。


零那は歪んでる。
秋も歪んでる。
お互い、理解し合えた。
あかん...
単なる傷の舐め合いに意味は無い。
ズルズルいきそぉで怖かった。
どっちつかずの自分は汚物そのもの。
ユウを裏切ってる。
それでも秋を受け入れるのは、少なからず情を捨て切れて無いから。


1階の部屋では母さんがビール飲みながらテレビ。
じぃちゃんちは台風で飛ばされた。
此の家は、台風で家が無くなった人用の家。
食事、テレビは、じぃちゃんの寝室。


2階が母さんと弟の寝室。
今は零那も。
2階は2部屋あるけど、1部屋は物置状態。


弟は母さんのつまみをつまむ。
この日は零那も下降りてテレビ観てた。
パッと見、普通の家族っぽい。
笑えるわ。

理想の母親像とか家庭とか妄想してた。

ジリリリリリ―ッ!!

古い黒電話が煩く響いた。

前からMJの人からの電話が何回かあった。
違う番号書いたのに此処にかかってくるって事はバレたんやな。

声変えて対応してたけど...


煩いから受話器を取る。
弟に『シーッ!』って合図した。
『零那さんの身内の方ですよね?』
咄嗟に切ってしもた。
やばいっ!
部長だった。

秋が変やなって気付く。
誰でも気付くわなぁ...
母さんも不思議な顔してた。

弟は、いつの間にか秋と仲良く?なってた。
『次鳴ったら取って!もうかけて来んといてって言って!』
弟が秋に頼んでた。

すぐに煩いベルが響いた。
秋は、相手がさっきの奴やって解った瞬間に脅し出した。

用件は、事務所に置いてる荷物...でも、番号解ってるって事は他に理由がある筈。

確認の為に誓約書内容チェックしたんやろ?
嘘書いてたからどうにかしたろ思たんちゃうん?

二度とかかって来んかった。



携帯が止まってるから誓約書の番号にかけた。
ほな違うかった。
で、探しまくっ
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