『浮気』
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
たんやろな...
秋が帰った後、公衆からユウに電話。
罪悪感しか無かった。
いっそ現状を暴露したかった。
嫌いになって欲しい。
棄てて欲しい。
でもそれは傷つけるだけの行為でしか無い。
言ってしまえば愛媛に連れて帰ろうとする。
高校も辞めるやろ。
ユウはそうゆう子やから。
だから言えん。
高校辞めさしたくないから、あの時離れたんやし...
今辞めたら何の為に今迄耐えてきたんかってことになる。
周りの、ごくごく普通に生きてる人達を羨んで、憎しみが生まれる。
汚れて醜い心の自分が一番憎い。大っ嫌い。
真っ黒で歪で汚い自分。
生きることも疲れて、諦めて、それでもやっぱ生かされ続けていく。
自分の全てには過去がビッシリ付き纏う。
終わりを告げるにしても、受け止めるにしても、どれほどの強さを要するか...
秋を思い切り突き放すと決めた。
何が起きるか解らん。
死ぬ覚悟をした。
殺される覚悟。
秋は弱い。
依存されてた。
蝕まれてくのが怖かった。
流されてく。
お互い駄目になる。
過呼吸も酷い。
リストカットも無意識でしてる。
秋は別れを拒否。
受け入れれず暴れた。
此処にも来て欲しく無い。
ハッキリ終止符を打ちたいと。
弟には、危ないから迎えに行く迄いつもん所で遊んでてって言うてた。
弟は勘が鋭い。
若干8歳。
巻き込むワケにはいかん。
秋は最終的に理解してくれた。
ユウの存在も知ってた。
2番目なんも解ってた。
零那が秋を切り離すべき。
せやないと終わらん。
情が邪魔してた。
突き放せれなんだ。
零那の甘さが在った。
秋は、基本心が優しい子。
傷つけた。
解ってくれると信じてた。
けど、感情が振り切った場合は解らん。
だから死ぬ覚悟で向き合った。
殺されても良い。
それで秋が楽になるなら。
最初は暴れた。
心が痛かった。
抱き締めた。
酷いよな...
ごめんな...
秋の純粋な想いが重いとか怖いとか、失礼よな...
誰かが、温かい大きな心で受け入れてくれる。
優しく優しく守ってくれる。
秋は幸せになれる。
零那には、そんな器も心もチカラも無い。
さよなら...
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ