第四話 虐待されているポケモンを救え
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「今日の任務は…と。」
今日は休日ではあるが任務に休日はない。結構大変な仕事だったりする。
これを本業としている人も多い。
危険な仕事でもあるため報酬はかなりある。
が、ツヴァイ本人は部活動してるようなものと自分を納得させている。
ドライもそのようだが問題はフィーアである。
彼は「疲れた」と嘘をついてズル休みをすることが多いのである。
優しいドライは本気で心配したりしているのだがツヴァイとフュンはもう騙されない。
彼の無断欠勤で少々主に「男」からの評判が良くないのだ。
兄弟四人は容姿に恵まれて異性に人気が高い反面、同性からの評判はあまり良くないこともある。
この四兄弟は周りから「ワンダー兄弟」と呼ばれている。
あまり素性を明かさず黙々と任務をこなすだけで全てが謎に包まれて不思議な存在であることからそう呼ばれている。
だが前述の通り、フィーアの男からの評価が良くないためサボって何をしているのかという皮肉を込めて「ワンダー兄弟」と呼ばれたりもしている。
『緊急招集、緊急招集だよーーん。』
ライフの手持ちであるペラップが本部中に飛び回って緊急招集をかけた。
「緊急招集?何があったんだろう。」
召集場所に次々と保護団員が向かっていく。
ツヴァイも召集所に向かっているとドンと誰ととぶつかってしまった。
「あいたっ!」
「チッ…ちゃんと前見ろ…ってツヴァイじゃねぇか。」
「兄貴…。」
ピリピリした関係の二人がぶつかったようだ。
「俺が相手だったからいいものの…他人だったらとんだ迷惑だったな。」
「フン、とんだ迷惑はこっちのセリフだ。今日はサボらずにちゃんと来てるんだな。」
「おいおい、信頼ねぇな。俺はサボってもねーし。」
「どこにそんな証拠があるんだよ!」
廊下で大声を出したせいか周りが迷惑な表情していた。
「とんだ迷惑かけてるみたいだな。我が妹ながら情けないぜ。」
「くっ、誰のせいだと思って…!」
「ほせほら召集だろ?行くぞ。」
「…ッ。」
何も言い返すことができず、なるべく離れようと先に走って行った。
「またぶつかるなよ。」
召集所はさながら体育館で整列でもすれば学生以外は学生に戻った気分であろう。
一応担当地方によって整列順が変わっており、シンオウ、カントー、ジョウト、ホウエンという並びだ。
今日は休日ということもあり、召集所には人が少なかった。
召集所にこられなかったメンバーは保護団員のモニターが映し出される通信機でリアルタイムで話を聞くことになる。
「緊急招集すまなかったね、君達に大事な話をする必要がある。」
前に出たライフは静かに言った。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ