マクロスF
0720話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
。同時に……
「撃てぇっ!」
オゴダイの言葉と共に、その部下達の銃が発射される。
それに当たるのはごめんだとばかりに空中へと移動し、建物の陰に隠れているテムジンの姿を探し……いた!
建物に隠れながら銃口をオゴダイへと向けているテムジンの姿を発見。そのまま空中からガンポッドを連射しながら地上へと急降下していく。
「お前には情報を吐いて貰わないといけないからな。悪いがあっさりと殺してはやらんぞ」
「ぐおおおおっ!」
テムジンの右腕に弾丸を集中させて撃ち抜いていく。
真上から降ってきた銃弾の雨を、オゴダイに意識を集中していたテムジンが回避出来る筈も無く、あっさりと右腕が使えなくなり、同時に両手で保持していた銃は重さを支えきれずに地面へと落ちる。
そのまま同時に右足、左足、左腕を狙って撃ち、立っている事すら出来ずに地面へと崩れ落ちるテムジン。そのまま地上へと降下し、頭部へとガンポッドの銃口を突きつける。
「これで反乱ごっこは終わりだ」
「ご、ごっこだと……」
両手両足が使い物にならなくなったにも関わらず、それでもまだ口を利ける余裕があるというのはある意味で凄いのだろう。
だが、その凄さも今この場では何の意味もない。……いや、邪魔とすら言える。
「さて、お前は誰と手を組んでいた?」
「……何?」
俺の言葉にピクリと反応するテムジン。
やはりテムジン以外に黒幕がいる、か。
「今回の反乱はお前が黒幕じゃ無いんだろ? いや、確かに首謀者はお前かもしれないが、実際に計画を立てたのはお前じゃない筈だ。……言え、誰だ?」
だが、そんな俺の問いにテムジンは馬鹿にするような目を向けて来る。
「へっ、知ってたとしても……誰がお前なんかに教えてやるかよ。お前の利益になるくらいなら、全部秘密をあの世まで持っていってやるよ。くそっ、あのでかい花火が爆発するところを見たかった……な」
呟き、そのまま俺を向いていた顔を地面へと落とすテムジン。
何だ? 一瞬その様子を見て大量出血と四肢を撃たれた激痛で気を失ったのかと思ったが……顔の、より正確には口元から血を吐いているのに気が付く。
「……自殺、か?」
確かに奥歯に毒を仕込むというのは良くある手法ではある。だが、まさか自分勝手の象徴とも言えるテムジンがそんな真似をするとは……ガキ臭い性格故に黒幕の秘密を喋らずに逝く、か。
結局テムジンが反乱の責任を取って自殺したということで、反乱は終わりを告げるのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ