マクロスF
0720話
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点でそれを着込むのに必要な時間を稼ぐ為の罠とも考えられるし。
「まぁ、その罠もこうして気が付かれた以上は意味は無いんだがな」
呟き、機体の陰でEX-ギアを身につけていく。
コックピットの中にある奴は空間倉庫にでも放り込んでおけば騒がれたりはしないだろう。後は影のゲート……いや、こっちもカメラを考えると使えないな。特にグレイスが今回の件を仕組んだという可能性が出て来たからには、これまで以上に気を付けないといけない。
そのままスライムを使ってテムジンの隙を疑い……
『隊長、反応弾の搬出は全て終わりました。ただ、オゴダイの野郎がいつまで我慢出来るかですが……』
『ふんっ、あんな根性無しに何が出来るってんだ。それよりも俺達がやるべき事は……』
よしっ、今だ!
スライムの熱感知でも、テムジンの視線は部下の方へと向いている。その隙を突くかのようにスライムを収納。飛行ユニットを補助的に使いながらガウォークの手へと飛び上がり、そのままコックピットへと入り込む。
同時にコックピットの中にあったEX-ギアへと手を伸ばし……ちっ、用心深いな。迂闊にEX-ギアを動かすと手榴弾が爆発するようにセットされているか。
だが、俺にこの手の爆弾は全く意味が無い。動かせば爆発するのなら、そのまま動かさずに触れて空間倉庫に収納してしまえばいいのだから。
その後は、EX-ギアも空間倉庫に収納して素早く機体を起動させていく。
こい、こい、こい、こい……来たっ!
機体の起動を確認し、素早く足のスラスターを使って飛び上がる。同時にガンポッドを手に、テムジンのいる方へと向かってトリガーを引く。
ガガガガガガガッ! という弾丸の連射音が響き、テムジンの隠れていた建物は弾丸により貫通。一応少し離れた場所に止まっている、反応弾を積み込んでいるトレーラーが無事なのを確認してから数秒前に穴だけにした建物へと向かい……
「うおっ!」
建物から顔を出した瞬間、飛んできた何かを咄嗟に回避する。
その何かが横を通り抜け様に確認すると、そこにはあるのは身体中を穴だらけにしたゼントラーディの死体だった。
ちっ、なるほど。さっき報告に来た部下を盾にしたのか。過激派のリーダーだけあって戦闘に関する判断は的確だな。
普通は部下を盾にするとなれば嫌悪されるんだろうが、そこは過激派のゼントラーディ。その辺は気にしないだろうし。
「へっ、本当に来やがるとはな。だが、マイクローン1匹で何が出来る!」
叫び、ガウォークへと銃口を向けてくるテムジン。瞬時にファイターへと変形して回避。そのままテムジンから距離を取りながら外部スピーカーのスイッチを入れる。
「何が出来るって? 例えば俺1人で、お前を含む反乱部隊を殲滅する事とかは出来るな」
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